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クロスジョブ堺に通い始めて約二ヶ月が経ちました。   私は数年前に、精神的なショックが色々と立て続けに重なった為、メンタル、身体的に大きく変調をきたし参ってしまいました。   メンタルの治療の為に心療内科に通い、主治医と問診を重ねる中で、二、三年前に心理検査を薦められ受けた結果、「広汎性発達障害」「言語優位のアスペルガーかもしれない」と診断されました。   「発達障害」という言葉が世間に出回り始めた頃から、薄々「自分はそうなんじゃないか」と思う節があったので、「やっぱりそうなのか」という多少ショックな気持ちと、幼少期から感じていた違和感の正体がはっきりと分かって少しほっとした気持ちと両方でした。   とはいえ、体調を崩すまでは、接客販売員として普通に勤務していました。   その中で、物事に対する捉え方や見解の「自分と周囲の多数の人達との差異」が学生時代よりも浮き彫りになり戸惑う事は多々ありましたが、それが発達障害から来ているとは分からないまま、自分なりに周囲と合わせる努力と、やり方を工夫する事で、何とか仕事をこなしていました。   一般的に「発達障害者にマルチタスクは向かない」と言われていますが、職場で複数同時進行の業務がこなせていたのは、私の持っているADHDの部分が良い方向に働いていたのではないかと思いました。   ADHDは「一つの事に集中しにくい」事が駄目な部分として取り沙汰されますが、「一つの事に集中しにくい」=「複数を同時にこなしても苦にならない」と考えれば良いのではないかと思います。   例えば、「家事が中途半端になってしまう」のなら、「最終、部屋を掃除出来ればOK」と自己設定します。掃除機をかけながら、窓の汚れが気になったら、掃除機を止めて拭く。窓を拭き終って「あ、掃除機!」と思い出せば、掃除機をかける。この時点で少なくとも「窓の拭き掃除」は終わっているので、掃除機をかけ終わって掃除をしまったら、窓と床もキレイに出来ているはずです。   こういう感じで「出来ない事」より「出来る事」に注目すれば、良い方向に特性を活かせるのではないか、と思います。勿論、「一つずつの方が楽」なら一つずつこなす。設定した目標を「達成する」ことが大切なので途中経過は二の次で良いと思います。   言い方や話し方は昔から(学生の頃から)、冷たく話してしまう自覚があったので「敬語」や「マナー」についての本で勉強しつつ、「柔らかく話す」を工夫しました。   「○○して下さい」ではなく、「すみませんが(ワンクッション)○○して下さいますか(お願い口調)」にする。用件のみより「用件」の前後に一言ずつ付け加えるだけでも相手に与える印象が大きく違う事を知りました。   その他、工夫していた事は、周囲と意見が違ったり、何かに躓いたりした時は、「見方を変える」「自分の考え方を見直してみる」「原因は何かを分析する」「一呼吸置いてみる」「相手の雰囲気、場の空気をよく観察する」「会議などでは流れを見ながら発言は最後にする」「自己否定も良くはないが相手のせいばかりを考えるのではなく自分の行動も振り返る」「相手の発言の真意を考える」などです。   仕事のストレスを溜めないように、プライベートではストレス発散と、自室をストレスフリーの状況に保つ事も心がけていました。   職場では辛い事や困難な事も多かったのですが、それ以上に経験から沢山の事を学んだので、「仕事は自分の身になるになる」事を念頭に置いて、自分が「発達障害」と分かった今は、無理をし過ぎない範囲で、就労に向けて頑張って行きたいと思います。