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こんにちは、堺の立川です。
あっという間に4月も残りわずか…もうすぐGWですね〜(毎回こういうことを言っています)
さて、本日は、認定NPO法人 大阪障害者雇用支援ネットワーク様が主催のイベントに参加してきました。イベント内容としては、障害者雇用促進法の改定について、改定内容と今後の方向性について、厚生労働省職業安定局の小野寺様よりご説明いただきました。その後、障害者雇用の今後についてのシンポジウムが開かれました。
まず前半、小野寺様からご紹介頂いた、雇用率を上げていくための助成金制度や、支援員の質向上に向けての研修制度の構想を伺い、小野寺様の障害者雇用への熱い思いを感じていました。
雇用率が引き上がることによって、私が思っていた以上に、当事者の方を取り巻く環境も変わるし、我々支援者の役割も変わってくるのだということを、今日の話を伺って強く感じ、身が引き締まる思いです。
初めて障害者雇用をされる企業はきっと、「何から始めたらいいの?」「どう関わったらいいの?」と、不安があるだろうな…
過去に障害者の方を雇用したものの、上手くいかなかった、という企業からしたら、「以前うまくいかなかったから、こういう障害の方はちょっと…」と、思っていらっしゃるかもしれない…
そういう企業の方々に、安心して頂けるような企業支援が、今後より必要になってくるのだと感じます。
また、今回のイベントでは、「障害者雇用の質」というところもテーマのひとつにありました。
「質」の話から、障害者雇用ビジネスについても取り上げられていました。シンポジウムにて、大阪市職業リハビリテーションセンターの酒井様が、実際に働いている障害者の方(重度知的障害の方)にアンケートを取ったところ、満足をしているという声が多かった・家族も喜んでいる、という結果だったという話を上げておられました。
その一方で酒井様が、「こんなラクな仕事でこんなに稼げるなら良い、という意見もありましたが、労働が軽んじられている」とお話しされていることにも、深く頷いていました。
「ラクして稼げてラッキー」みたいな価値観を否定するつもりはないです。ただ、雇用ビジネスが広がれば、「障害者はラクして稼げていいね」みたいな、社会認識になったりしたらすごく嫌だな〜って、話を聞いて思ったりしていました。
障害者雇用の理念で、「共生する社会の実現」が挙げられています。
最近、色んな番組を見たり本を読んだりして感じているのですが、
今までは、「フルタイム週5で働くことが出来る」人しか、社会の中で認められなかったから、社会構造はそういう人たちに合わせて出来ているのだろうなということ。
実際は、障害があって短い時間しか働けない人、子育てや介護で週5で働けない人、働こうとしても職歴がないという理由で希望の職に就けない人…そういう人が、思っているよりもたくさんいて。もうそろそろ、そういう今まで「見えなかった人たち」に合わせて、社会が変わっていかないといけないんだろうなと思います。その社会構造の変化のひとつとしての障害者雇用の意味を、改めて感じることのできたイベントでした。
仕事をすることに対する価値観は様々ですが、自分が社会の中で役に立てているんだ、という感覚が、自己実現に繋がります。
障害をお持ちの方々のひとりでも多くが、仕事を通して自己実現を叶えられるような社会にしていきたいし、そこに携われる就労支援という仕事って、やっぱり良い仕事だなと思ったりもしました。
社会は突然変わらないので、日々の支援をこつこつと、着実に積み重ねていきたいです。
以上、またまた壮大な内容になりましたが、イベント参加報告でした。