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こんにちは。 堺の徳谷です。   『君たちはどう生きるか』を昨日観てきました。全然わかりませんでした。 なので、岩波文庫版『君たちはどう生きるか』を買いました。 たぶんみんなそうするんじゃないかな?   【同期研修】 さて、8期研修でも話し合ったのは   ・今後、僕たちはどうしていくか、いきたいか。 ・自分たちの興味関心はこの先クロスジョブの活動と繋がっていくのか ・僕たちが普段見過ごしている支援ニーズは? ・同期の皆は、どんな分野に興味関心を持っている?   議論は次回の同期研修に持ち越しですが、僕の興味関心は「地域に出て見る」こと。 その1例として だいかい文庫 を紹介してみました。   【だいかい文庫とは】 地域住民が日替わり店主となる、図書館で本屋で悩み事相談の窓口。 店長(発起人であり責任者)は医師の守本陽一さん。 超簡単に言うと、守本さんが店主をしていれば、医療相談も出来るという仕組み。 リンク先の記事には 社会的処方 という言葉が使われています。   【読書報告 『社会的処方』西 智弘編著】 社会的処方の先駆けはイギリス。 たとえば「夜寝れない」という患者に医師は睡眠薬を処方する。 でも、その根本要因である一人暮らしや運動不足については何も出来ない。 そんなとき診断中の雑談で、その人の生き甲斐や趣味を医師が知ったとする。 そこで、医師は リンクワーカー という人に連絡し、患者を地域活動へと繋げる。 そんな制度と資格認定の仕組みが、イギリスでは既に出来上がっているのだそうです。   1人で黙々とジムでランニングする人よりも、ジムで友達と延々喋っている人のほうが長生きだったりするそうですね。そんな社会学的統計をはじめとして、「健康」という概念を定義しなおした歴史が、イギリスでの社会的処方に繋がっているようです。   日本に直輸入すればうまく行くというものでもないので、著者の西さんは「日本では制度ではなく文化としてリンクワーカー・社会的処方を広めて行こう」とされているのだそう。  だいかい文庫 の守本さんが研修医の頃に行っていた モバイル屋台de健康カフェ も、社会的処方の1例として紹介されています。   ~モバイルde健康カフェ~ 医療相談の出張講座を地域連携の中で開催にこぎつけ、大々的に宣伝を打っても来場者は1人きり。なぜなら、その宣伝を見て「よし、聞きに行こう」と思う人は健康意識の高い人だから。健康に興味なし、の人にこそ情報を届けたい。だったら、街に出て屋台でコーヒーを配って街の人と話してみよう。医療者の〇〇さんではなく、〇〇さんは医療者だったんだ、という関係性から始めてみよう、という取り組み。   困っている人に社会的処方を届けよう!ではなく、どの人も誰かの社会的処方になり得る。目の前の人が社会資源なんだ、という視点は目から鱗でした。 そんなことを知った上で自己選択できる孤独と孤立は、追い詰められ尊厳を奪われた結果としての孤独・孤立とは全く違うものになると思います。   他にも本で紹介されていた中では… 仕事つき高齢者住宅 銀木犀船橋夏見 や、その運営をしている社会福祉法人 福祉楽団 も気になります。明るい話題ばかりではないシリアスな内容も、目的意識を持って現地に行けば教えてもらえると思います。   同期研修を通して、そんなことを考えてみました。 同期の皆は、たぶん全く違うことを考えていると思います。 次回が楽しみです。