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こんにちは、堺の立川です。 10月13日、11期12期の事例発表会を行いました! 私としては、先日のeサービスと、今回の事例発表が、自分の中で一大イベントだったので、ようやく肩の荷が下りたような心地でいます…同期の皆様も同じ心持ちでしょうか。お互い本当にお疲れ様でした^^   さて、今回は、同期の皆様の発表・リーダーの皆様・代表からいただいたフィードバックから、感じたこと・学んだことをまとめていきたいと思います。   まず、どの発表も、本当に皆様の苦労・苦悩・試行錯誤が資料からあふれていて、この3年、それぞれ一生懸命頑張ってきたんだなあ…と、しみじみしていました。笑 事例として挙げたケースも当たり前ですがそれぞれ違っていて、自分では思いつかない工夫や、支援方法、訓練での取り組みを伺うことができて、とても勉強になりました。   札幌の田澤さんの発表では、ご本人の特性に合わせた、丁寧で計画的な就職支援について、とても感動しました。ご本人が、生活リズムを整えることに気づけるよう、客観的に評価できるツールを使っていたり、研修内容を取り入れた面談を行われていたことなど、私も取り入れたいなと思うことばかりでした。 堺の谷口さんの発表では、腹痛というご本人の表出から、その背景にあるご本人の気持ちに寄り添い、様々な機関と連携しながら、ご本人を支えていくことを勉強させていただきました。言葉のやりとりが難しい方の支援だからこそ、ご本人を知る方々と密に連携し、ご本人を知ること・想像して、こうかな?と擦り合せをすることが大事だと、教えていただきました。 鳳の平岡さんの発表では、面談シートを作成したり、面談で話した内容をご本人にまとめてもらうなど、視覚的なツールを使って、とても丁寧にご本人と一緒に取り組まれていたことに、感服いたしました。日々面談をしていて、一番大事なのは面談準備だと思っています。ご本人と支援者が、面談という時間を有意義に使うために、しっかりと準備をされていたのだと思います。見習わないといけないポイントです。また、ケース会議を月1で行っていたということにも驚きました。ケース会議を開く意味や、頻度もご本人の特性に合わせておられ、改めて、「本人にとって必要な支援」とは何なのかを教えていただきました。 鳳の徳野さんの発表からは、改めて、本人の表出の背景を知ることが支援のスタートであるということを感じました。発達障害でも、高次脳機能障害でも、ご本人の子供の時はどうだったのか・今どんな困り感を抱えておられるのかを、聞き取りと、知識と、想像力で見立て、ご本人に情報提供をして、一緒にご本人の自己理解につなげていくこと。その自己理解をもって、じゃあどうしようか?と考えることが、私たちの仕事であり、支援なのだと思います。 また、砂川さんが「性格ではなく、認知の違い」とお話ししてくださいました。 一般的に使われている「性格」という言葉だと、なんだか努力で修正できるもの・その個人に依るものというニュアンスがあるように思います。でもそうではなくて、生まれつきの認知特性で、誰でも大なり小なり凸凹していて、いわゆるASDやADHDは、その凸凹の程度の違いや、バランスの違いである、ということを、まず、理解しなくてはなりませんね。     1年目の時は、本当に様々な方向から見るポイントがあって、目が回るような状態でいたことを思い出されます。ただ、今回の事例発表を終えて、改めて皆様の発表資料を読み返して、「家族から話を聞くことも大事だな」「訓練でこんな取り組みもできるのか」と、ポイントがたくさんあることに変わりはないのですが、今は、「それを、何のためにするのか・なぜ必要なのか」が見えてきた、ように感じています。(実践の中では、たまに、見失ったりも、しますが…!汗) 同期の方々の発表だけでも、色んな視点があって…やっぱり、1人でできることは限られているということを、思い知りました。それは、クロスジョブのチーム支援という面でもそうですし、もっと広い、関係機関・ご家族・企業との関わりという面においてもです。 支援に正解はありません。ですが、色んな人の力を借りて、ベストを尽くしていくことが私たちの仕事だと思います。 クロスジョブで支援を受けたい・働きたいという気持ちを預けてくださった利用者の皆さんに、私たちが応えないといけないことだと強く感じています。   少し話は変わりますが、先日、持永さんに、雇用相談をさせていただきました。その際、持永さんから、「定着支援の3年間で、この方(ケース相談をした方)の就労を含めた生活を整えていかないといけない」と、ご助言をいただきました。これは、事例発表の最後に、代表からもお話しいただいたことです。50・80問題や、引きこもりなど…頼れる人がいない中、懸命に生活をされておられる方がたくさんいらっしゃる社会が、現在の日本社会です。そんな中で、「就労」が持つ意味…就労の土台となる生活を整えること…就労だけではなく、その方の暮らしそのものを支援していくという視点が必要なのだと、改めて教えていただきました。   今回も長くなってしまいましたが… とにもかくにも、目の前の表出に対して、「どうするのか」ではなく、まずは「何故なのか」に目を向けること!その表出に隠れている背景を探る・想像する・知ること=アセスメントからしか支援は始まらない!ということを、自戒を込めて、残しておきたいと思います。   偉そうなことを言っていますが、まだ3年目(砂川さんに言っていただいて、はっ!としました…)。これからはどんなケースの方と出会えるのだろう…不安もありますが、この3年で積み上がったものは確かにあるはず…傲ることなく、でも楽しみながら、日々勉強・初心を忘れず、励んで参ります。   12期研修をここまで取りまとめてくださった伊藤さん、角家さん、 大山研修・事例発表で、たくさんアドバイスをしてくださった濱田所長、 事例発表では様々な角度からコメントをしてくださった砂川さん、 このような貴重な機会を作ってくださった代表、 皆様に感謝です。ありがとうございました。