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こんにちは、堺の立川です。 急な気温の変化に私はついに風邪を引きましたが、皆様はいかがお過ごしでしょうか。 紅葉もきれいになって来ましたね。あっという間に散ってしまいそうなので、勤労感謝の日あたりを狙って、紅葉を楽しむ時間を作りたいと思っています。   さて、11月8日・9日の2日間、「第31回 職業リハビリテーション研究・実践発表会」に参加させていただきました。 まず、このような貴重な機会を与えて頂けたこと、ご協力いただいた堺事業所のスタッフの皆様に深く感謝申し上げます。貴重な機会を与えて頂いたからこそ、学びをしっかり共有しなければ…と思っています。   今回の職リハでは、「情報通信技術の活用の進展を踏まえた障害者雇用のあり方について」「アセスメントを活用した就労支援の今後のあり方について」という2つのパネルディスカッションがありました。障害者の就労現場における「ナウな話題」(死語ですね…!)が、「DXによる障害者雇用の状況の変化」と「就労選択支援」ということだと、私は解釈しました。 2つの話題と特別講演(トヨタループス株式会社 有村様より)、それから、私が参加した分科会(知的障害、障害者雇用の実態・職域拡大)を通して、根底にあると感じたこと。それは、「ご本人の可能性を支援者が狭めていないか?」「アセスメントは誰のため?何のため?」ということです。   まず、就労選択支援の話題から触れていきます。 そもそも現状、ご本人が ご自身の就労能力や、一般就労の可能性についてわからないまま、就労系サービスのいずれかを選択しなければならないという状況によって、適切なサービスに繋がっていない場合もあるかもしれない。というところから、事前にアセスメントを取り、ご本人が主体的に、福祉サービスを選択できるようにするための仕組みとして、就労選択支援が始まる…ということです。 パネルディスカッションの中で、強調して話されていたことは、「アセスメントとは、本人と共同して行うもの」ということでした。就労選択支援についてのディスカッションの主旨から外れるかもしれませんが、私は話を聞きながら、自分の日々の支援を省みて、ご本人のためのアセスメントになっているだろうか、と思っていました。 私たちから見た客観的な見え方を、ご本人にお伝えすることは、あくまで情報提供のひとつ。それを受け取るか受け取らないかはご本人次第なのに、「押しつけ」だったり、「理解しようとさせる」ような、支援者主体の行為になってはいないだろうか…と、反省しております。 就労選択支援のアセスメントについて、パネラーの吉田様が、「振り分ける道具にアセスメントを使わない」と話されていて、ご本人のためのアセスメントという目的を見失わないようにせねば、と気持ちを新たにさせていただきました。   上記の話は、支援者が一方的にご本人の可能性を決めつけない、ということでもあります。 その上で、もう1つのパネルディスカッションの話題「情報通信技術の活用」について、皆様に是非共有したいことが。   プログラミングとか、難しそうだなーとか。DXとか良く聞くけど、まだまだ取り入れているところ少ないでしょ…とはいえ、しきりに国は「IT人材」を増やそうとしているわね~… などと思っていたのは私だけではないはず…   そう思っている皆さん!!時代に乗り遅れていますよ!!!!   という危機感を、一緒に持っていただきたいのです。   こちらのパネルディスカッションでは、総合メディカル株式会社と大東コーポレートサービス株式会社からは、情報技術を扱う作業に従事している障害者の方々についてのお話を、吉備職業リハビリテーションセンターからは、IT技術を活用した職業訓練の取り組みについてお話しいただきました。 お話を伺ったときは、「レベルの高い話だな」「高機能の方じゃないと難しいかな」と思っていました。が、違う、そうじゃないなんです。   コロナ禍によって、私たちの働き方は多かれ少なかれ、大きく変わりました。リモートで作業ができるようになったことや、在宅勤務という働き方が身近になるなど、IT技術を利用して、作業の効率化に取り組む機会が増えました。必要性が少なくなってしまった仕事、逆に必要性が高まってきた仕事…コロナ禍を経て、変化したことがたくさんあります。   そんな中、やはりITスキルを持った人材は、障害の有無に関わらず、多くの企業が求める人材でもあるのだと、パネルディスカッションを通じて痛感致しました。 特に、RPAというプログラミングのスキルは、大東コーポレートサービス株式会社 西岡様曰く、「プログラミング言語を使わず、視覚的にプログラムを作成することが出来るので、発達障害の方とは相性が良い」と話されていたことや、 高松大学の山口明乙香先生からは、RPAが主流となっていることなど、雇用の現状を教えていただき、 自分が知らなかっただけで、障害の程度に関わらず、IT技術を取り入れて活躍されている障害者の方々がたくさんいらっしゃるという話に、驚きと、時代に置いて行かれている!という危機感を覚えました。ちなみにyoutubeでRPAと検索すると、4年前の動画とか出てきます。   そして何よりも、そういったIT技術の活用に対して、勝手に「高機能の方じゃないと難しいのでは」とレッテルを貼ってしまっていた自分を情けなく思います。 むしろ逆で、DXやIT技術の発展によって、今まで作業が難しいと思われていた人が、作業ができるようになったり、特性を活かして働くことができるようになる。つまり、多くの人の、働く可能性が広がるということなんですね。   話は少し脱線しますが、9月に行われた雇用フォーラムにて、私がインタビューをさせて頂いた企業の方が、「DXによって、作業のミスを減らしたり、人によって作業が変わるということを防いでいる。そうすることで、障害の有無にかかわらず、誰もが同じ作業ができる」といった話をしてくださったことをよく覚えています。少子高齢化で、働き手が不足していく中で、私が想像している以上に、企業は「働き手」を求めている。時代は、「障害者は難しいね」ではなく、「どんな方でも働いてもらいたい」に変わってきているのだと感じます。   そういう時代の変化の中で、私たちがいかに、利用者のニーズに応えていけるのか…ご本人の強みを活かして働く環境作りをしていけるのか…これから出てくる新しい情報を敏感にキャッチして、「難しいからできない」ではなく、「これを使ったらできる」「これだとあなたの強みを生かせるのでは」の引き出しを持っておくかが大事なのだと感じました。というか、そっちの方が絶対に楽しいですよね。笑   また、私が参加した知的障害の分科会の中では、重度知的障害の方の支援で、日々その方が作業されている姿を画像や動画でストックしておき、それを企業へアピールするツールとして使用されている事例もありました。   一見馴染みのないものや、わかりにくそうなもの、皆が使っていないものを使うことなど、私は正直苦手で…食わず嫌いみたいな感じになっちゃうのですが、もっと好奇心を持って、柔軟に、自分から飛び込んでいけるようにしたいなと、一連の話を伺って感じているところです。 支援者が先に「難しい」と壁を作ってしまったら、利用者の方の可能性まで狭めてしまうことになります。クロスジョブの支援をより多くの方に届けるためにも、新しい技術をどんどん取り入れ、選ばれる事業所であり続けることが必要だと感じています。   職リハ参加ブログ、長く長くなりましたが… 本当にたくさんのことを学ばせていただきました。まだまだ書き切れないこともあったりしますが、収集がつかないのでこの辺りで締めておこうと思います。 事業所の中では見えないこと、知り得ないことがたくさんあって、視野が広がったような気持ちでいます。本当に貴重な機会をいただき、ありがとうございました。 今回の学びを頭に置いて、ご本人主体の支援という超基本的なところに立ち返りながら、明日からも精進します。情報のキャッチアップも頑張ります! ここまで読んでくださった方にも、少しでもハッ!となる気づきみたいなものがあるといいな、と思っています。     ちなみに東京には、あらかじめweb予約して利用することができるコインロッカーなんてものがありました。新たなサービスがどんどん出てきていて驚くばかりです。付いていかねば…!!(調べたら大阪にもあるみたいですが、数は断然東京の方が多かったです。今回は利用できなくて悔しい思いをしたので、次回機会があれば利用したい( `ω´ ))