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こんにちは。
堺の徳谷です。
和歌山県で発掘調査が進んでいたモササウルスの化石が新種と認定されたそうですね!
僕の中では今すぐ和歌山に行きたいくらいの超ビッグニュースなんですが、周りはそうでもないのが寂しいです。元祖化石ハンターであるメアリー・アニングの伝記を読めば誰でも化石と恐竜に興味を持つはず!おすすめです!
今回は間違えて買ってしまった本の読書報告です。
蝶の夢を見た人が、本当の自分は人間なのか蝶なのかわからなくなってきて…という物語をカフカの『変身』だと勘違いしていました。荘子の『胡蝶の夢』が正解。故事だったんですね。
『変身』で主人公が変身した虫は蝶になりません。
変身したのは夢でもなく、「今日も憂鬱な仕事だな~」と思いながら目覚めた朝。
一家で唯一の働き手である長男が虫になって自室から出られず失職、父母はその現実を受け止められず唯一の味方である妹(主人公は妹を音楽学校へやるためにお金を貯めていました)ともコミュニケーションがとれず段々と関係性が危うくなっていき…。食の好みやあらゆる感覚も変わっていく自分への恐怖も感じながら…といった、現実的な描写が延々と続きます。
カフカは、虫がなんという虫なのかはハッキリとさせていません。
挿絵に虫が描かれることも頑なに拒否したそうなので(それでも洋書版の表紙は物凄い迫力!)、敢えてそうしているのは間違いないのだそうです。
あとがきにも書かれていますが認知症・ひこもりなどをどうしても連想しまいますし、家族にも見せていない内面を持っていたカフカ自身・私達自身に引き寄せて読んでしまいます。それほどリアルな文章でした。
勘違いから手に取った本でしたが、今読めてよかったなと思ったのでご紹介でした。
(決して楽しい本ではないので、牛乳石鹸コラボブックカバーと一緒に写真を撮ってみました)