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こんにちは。堺事業所の山本です。
7月5日に米田和子理事ご講演の研修「大人の発達障がいについて」を受講しました。
受講して学んだこと、印象に残ったことについて振り返ります。
〇自分自身を受け入れるということが就労継続につながる
今回印象が強かったのが、障がいのある方が自分を知り、受け入れる「自己認知」「自己受容」の大切さです。
・自己認知…自分の得意なところ、不得意なところを知る
・自己受容…ありのままの自分を受け入れる
この2つがなかなかできずに苦しむ方が多いそうです。
もちろん、努力して物事ができるようになることは大切です。
ただ、その方の特性上、頑張ってもどうしてもできないこと、難しいことは仕方がないと認識する。
自分にとってこれが強みであって、向いていることを知る。
そしてそれが自分なんだと分かる。
それこそが大事なのだと米田先生にお教えいただきました。
これができることで、自身を安定させることができ、
・意欲が出てくる、努力できるようになる
・自分で意思決定をすることができ、自分の責任で行動する
といったことができるようになるそうです。
それをすることが、社会で生きていくこと、働き続けることに繋がる。
この点は自分の中で非常に印象深く残っています。
〇就労支援、就労において大事なこと
また、就労支援においても、米田先生のお話しで印象に残った点があります。
・働く環境要因を変えることでその人の障がいが「特性」→「個性」となること
企業の型に合わせるのではなく、環境を変えてあげることでその人の強みが発揮され輝けるということ
・企業に合わせていくのは、障害者就労ではない
という2点です。
確かにその通りであると考えます。
特に障がいがありながら今まで生きて来た人たちは、人が思っているよりも社会になじもうと頑張ってきた人が多いです。
「そうじゃない」
「なんでこうするんだ」
「あなただけちがう」
と言われながらも、なんとか社会に適合しようと、社会的カモフラージュをしようと頑張ってきた人がほとんどです。
そういった人たちは否定されるのではなく、
「今までよく頑張ってきたね」
と肯定してあげる。
就労したいとステップを進んできたこと自体を褒めてあげる、肯定してあげることがまずは大事なんだと米田先生は仰っていました。
その人自身を尊重する。
個性、特性を大事に働いてもらう。
この点についても、本当にそうだなと深く共感しました。
〇感じた難しさ
一方で感じたのは難しさです。
就労支援の我々が訓練の中で、肯定してあげたり、その人の考えを受け入れることはできると思います。
ただ、企業に環境要因を変えてもらったり、その人自身のありのままを「すべて」企業が受け入れることはなかなか難しいのではないだろうかと感じました。
未だに企業の中には、
・「うちの言うことが聞けないんなら、来てもらわなくていいよ」
・「急に働く環境を変えろと言われたって…」
というように、マイナスに考えるところが多いかと思います。
・障害のある方と企業の考えをどう折り合いをつけて、雇用につなげるのか
・お互いが納得できるラインはあるのか
などなど、就労支援を始めて日が浅い私にとっては、企業の方がどのように障害のある方を理解して雇用するのかがまだイメージできていません。
企業に当事者を理解してもらったり、当事者のための環境づくりを進めてもらったりすることは「理想」なのか、それとも「実現可能なのか」
可能ならどのような形でクロスジョブは実現し、就労につなげているのか。
先輩方に伺いながら、少しずつ知っていこうと思います。
また、自分はその就労を実現するために、パソコン訓練で何ができるのか。何が必要なのか。
それについても意識しながら、訓練をすすめていきたいです。