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こんにちは、堺事業所の立川です。
かなりお久しぶりの投稿となってしまいました。早くも10月で、年明けにブログたくさん書きたいなと思っていたのに、2024年も残り3ヶ月となってしまいました…
まだまだ昼間は暑く、この暑さだと金木犀も咲きたくないよな、と思います。
さて、去る9月28日、2024年度クロスジョブ雇用促進フォーラムを、大阪の4事業所合同で開催させていただきました。
まずは、受賞された皆様、誠におめでとうございます。そして、当日お越しいただきました皆様、本当にありがとうございました。
私としては、ようやく、自分が1年目のときに、訓練で関わった利用者さんたちが表彰の場に立たれる姿を見ることとなり、感慨深い気持ちでした。
表彰式では毎回、企業の方々からいただくメッセージに感動します。皆さんが企業の一員として活躍されている姿を見ると、私も頑張ろう!と思えます。貴重な機会を作っていただけることに感謝です。
シンポジウムでは、残念ながら訓練はご一緒したことがなかったものの、お名前はよく伺っていた、Sさんの支援事例を通して、ご本人・ご家族企業・鳳事業所の徳谷さんから、お話しを伺いました。
Sさんの支援では、ご家族との密な状況共有と、今回の雇用フォーラムのテーマである、企業の方との「協働」がポイントでした。
全ての時間、引き込まれて聞いていましたが、特に以下の3点は、「忘れないでおこう」と、強く思っています。
①ご家族は、心配だから、ご本人に求めてしまう。
②支援者が、ご本人のことをよく知る!
③協働とは、ご本人の活躍のためにある。
まず、① ご家族は、心配だから、ご本人に求めてしまう ことについて。
ご本人に対して、ご家族が「普通でいてほしい」といったお気持ちをお話しいただく場面、よく出会います。「お気持ちはわかるのですが…」と思っていましたが、それ以上に、ご家族に考え方を変えてほしい、みたいな気持ち(すごく失礼ですね.…)が強かったなと、今振り返ると思います。
ですが、Sさんのご家族が、「一人っ子で働けるところはあるのかと思っていた」「親の希望もあったが、本人がここまでやってる、ということを尊重するようになった」と話されていて、本当にご家族は、愛ゆえに、ご本人のことを思って、関わってこられたのだと、教えていただきました。
障害のある子どもを育てたことのない人間が、「考え方を変える」なんて、傲慢すぎるなあと反省します。この間、ある利用者の方のご家族に、幼い頃のご本人の話を教えていただく機会もあったのですが、いろいろなことを試しながら、ご本人と一緒に乗り越えてこられたことに頭が下がりました。
ご本人が成人するまで育て上げられたご家族に最大のリスペクトを持ち、これからは一緒にご本人の自立に向けて考えていく…そんな支援者でありたいと思いました。
次に、② 支援者が、ご本人のことをよく知る!について。
ようやく、「(私たちが)困った行動」について、「根本にあるのはなんだろう?」と目線を向けることは、意識できるようになってきました。ただ、結局、「行動をやめさせる」みたいなところが目的になっていました。もっと高い視座を持つとしたら、「その人のことを知る・教えてもらう」ことが、目的なのだろうと、シンポジウムを通して感じました。
支援者として、こうしなきゃ・ああしなきゃ、と、焦ることも多いです。そんな時ほど、「今しているのは、何のため?誰のため?」というところに立ち返らないといけませんね。
どんな仕組みづくりをするか以前の段階として、その人の考えや気持ちを教えてもらわないと、独りよがりになるし、そんなの支援なんて言えません。
どんな些細なことでも、その方のことを知っていけるといいなと…改めて、今の自分の利用者の方々への関わり方を、見直す機会となりました。
そして、③ 協働とは、ご本人の活躍のためにある。について。
「ご本人の活躍のために」という共通の認識を企業と持つことが大事…というのは、持永理事からも常々教えていただいていることでもあります。
徳谷さんと、企業の方が、対話を重ねて、Sさんの強みを活かせる作業環境を整えられたこと、とっても素敵だなと思いながら話を聞いていました。なんかワクワクするというか、その手があったかー!みたいな瞬間って好きなんですよね。なんか、そんな瞬間、私も感じたいなと思ったんです。
私は、結構すぐに諦めてしまうんですよね。なにくそ!みたいな反骨精神もなく…先の不安が大きくなったり、「こういうときはこうする」みたいな方向性が見えていないと、なかなか動き出せないタイプです。否定されたり、わかってないと思われるのが恐くて、つい伝えることに尻込みしてしまうことも多いです。私自身の課題です…。
でも、Sさんのような事例を知ると、シンプルに、対話すること、頑張りたいなと思いました。グループディスカッションで、企業の方が、「できる・できないは置いておいて、提案してほしい」と言ってくださったことも心強く思います。
当たり前だけど、伝えないと伝わらないし、言ってみてどうなるかはわからないです。勝手に相手がどう出るかを決めるのではなく、まずは伝えてみること、対話を諦めないこと、対話を重ねる勇気を出していかないとなと思います。
最後に、グループディスカッションで、同じグループに参加されていた、支援機関の方とお話しさせていただきました。
その方が、「支援者は、ご本人に比べてたくさんのケースを見て情報を持っているというだけ。その情報を本人に提示した上で、本人が選んだことなら、尊重できるようになった」と話してくださったことが、すごく響きました。
ご本人の力を信じて、見守る、というのも、支援者の在り方だと勉強させていただいたひとときでした。
実は、雇用フォーラムが終わってすぐに、自分が感じたことは、忘れないうちにだーっとノートにはまとめてはいたんです。それを誰かに読んでいただく形にするのは今になってしまいましたが(すみません…)、とても刺激をもらった1日でした。
毎日仕事をしていると、目の前のことをこなしていくようになってしまって。最近はなかなか、支援者とは…支援とは…みたいなところに立ち返れていなかったなあ…の反動が、文章を打つにつれジワジワ溢れてきて、ここまで来ました。
また忘れそうになったら、ここに戻ってこようと思います。
2025年度は、10年勤続表彰式があります。今回私が3年勤続表彰の方々を見て、頑張ろう!と思えたように、ひとりでも多くの人が、社会の一員として、活躍することに前向きになれるよう、たくさんの人にお越しいただきたいです。そのための広報活動、積極的に動きたい…動きます…!
以上、ここまで読んでいただき、ありがとうございました!
気温差が激しい今日この頃ですが、皆様つかの間の秋を楽しんでお過ごしください☺︎早く金木犀咲くといいな〜