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堺事業所の山本です。
10月4日金曜日に、阿倍野事業所にて15期生の読書感想交流会が開かれ、参加しました。
3冊の課題図書を読み、内容やお互いの感想について意見交換したり、本で学んだことをどう支援に活かしていくかについて、他の同期生の考えを聞くことができました。
いつものように、感じたこと、印象に残ったことをご紹介します。
■まず反省…
今回、十分に本の内容を思い出せないままの参加でしたので、筋道立てて考えず、感覚だけで自分の意見を話す場面が非常に多い状態でした。
みなさん、きちんと話の構成を考えてお話しされていましたが、自分はそれが出来ていなかったな、というところが今回の反省です。
〇「言葉の受け取り方」に関する考えの違い
まず印象に残ったのが、一つの言葉に対して捉え方の違うことについてです。
「自閉症スペクトラム」という本での議論で、「自閉症の方々は『一つの種族』である」という記述がありました。
考え方、感じ方が違うだけで、同じ人間である。劣ったりしているのではない、というのが筆者の意図で、私はこの点が一番印象に残っていました。
この点を議論で挙げた際、他の15期生の方が
「『種族』という言葉の使い方は、逆に自閉症の方々を差別するような言い方になっているのではないかと感じた」
というふうに話されるのを聞きました。
確かに人によっては「種族」という言い方が、我々と比べて「まったく違う人たちですよ」というように言われている、というふうに感じるかもしれない。
この点は、一人で本を読んでいるだけでは気づけなかったので、他の方々の意見を聞けて大変よかったと思います。
〇重点を置くべきところを再確認できた
良かったなと感じているところが、「この本に対してはこの部分が特に重要ですよ」というところを再確認できたところです。
特に、支援に活かしていくべきポイントについて、
・書籍「働くために必要なこと」…3章リスク要因と保護要因について
4章自分の特性を脳神経の働きから理解する
ここが支援していく中でも押さえておくべきポイントだということを確認できました。
自分も昔、十分な自己分析が出来ないまま働き始めてしまったことがあり、それによって、働きだしてから気づくことがたくさんあります。
「こんな場面で苦手だったり、不安な気持ちになるんだ」
「こんな場面では、自分は得意といえるんだ」
「こういう方法なら、自分は覚えやすいんだ」
などなど、自分を知ることがどれだけ大事だったかを今回、交流会で再認識できました。
パソコン訓練で自己理解をどれだけ進めることが出来るかはわかりませんが、「自分を知ることは大事なんだよ」ということを振り返りの際、少しでも伝えて行きたいと思います。
〇「こういうとき、どうしたらいいと思う?」の仮定の議論
加えて、交流会で出来て良かったと思うのが
「こういう場面が利用者さんにあったとき、あなたならどうしますか」
という仮定の議論です。
なかなか時間が少なかったため、たくさん話すことは出来ませんでしたが、他の15期生メンバーの意見を聞くことが出来て、有意義だったと感じています。
自分の考えに対して、
「その対応は、捉え方によってはこういう側面もあるので注意しましょうね」
といったようなフィードバックもすぐにいただくことができ、普段よりも考えを深めることができる機会でした。
〇まとめ
自分ひとりで考えたり、普段の環境だけで支援のことを勉強するのは、やはり考え方も限定的になってしまうな、というふうに感じました。
また、定期的に15期のメンバーで議論をすることも大事だな、と感じました。
今回、議論した課題図書3冊をしっかり読み返し、知識、利用者さんとの接し方も含め、自分の訓練を少しずつ見直していきたいと思います。