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1月末から堺事業所に勤務しております橋本剛志です。
前職が医療分野だったため、利用者様の層や仕事のスピード感の違いが新鮮で、日々勉強や発見が多いなあと感じています。
今回は、『「働く」ために必要なこと』を読んだ感想を共有させていただきます。
本の内容は、仕事が続かない方のインタビューや昨今の教育機関のキャリア教育現状、自立や自己理解について書かれてありました。私が読み終えた率直な感想は、「自分は、たまたま働き続けられているだけかも」でした。
学生時代ある程度厳しい部活動をしていたため、ストレス耐性や対人関係のスキルが養われたような気がしています。何なら今でも続けていて、趣味として生活が豊かになっているのでラッキーです。
また、学んできたことが、自己理解を避けては通れない学問でした。悩める方をサポートさせていただくにあたって、自分の特性を理解し、心身が健康であることは大前提であると思います。こちらも運が良いのかもしれません。
そろそろ本の中の内容に入りたいと思います。
人が社会的不適応に陥る際のリスク要因と保護要因について、表にまとめられており、興味を持ちました。支援には、リスク要因を減らし、保護要因を増やすということが求められます。
そして、リスク要因の中には、動かしやすいものと動かしにくいものがあると思います。動かしやすいものは、個人の話題で、動かしにくいものは、家族の話題と考えました。悩みの原因を家族にばかり焦点を当てていては、支援が進まないと思います。「じゃあ、別居してみては?」など簡単にはいきません。一方、個人の特性の話は、長所を伸ばすことや働く環境設定など、明るい話題を展開することができます。
しかし、こちらのしたいことだけを話していては、利用者様との溝が広がるだけですので、ニーズを満たしながら、徐々に悩みの核となる話題に立ち向かう動機づけをしなくてはいけないと感じました。
また、発達障害の方が陥りやすい、二次障害としてのうつ症状の非機能的な思考についてまとめてありました。ここもアセスメントが必須ですが、うつ症状の重い方ですと、まずは生活リズムを整えることや定期的に医療機関に通うなど、就労に向かうための土台を固めることが重要になると思います。やはり、来所に至った経緯や家族歴、生活歴など集められるデータは丁寧に整理することが求められそうです。
この本を読んでみて、私はまだまだ社会人として不十分だと思いました。社会人マナーも含めいろいろな知識を学び続けることが、最終的に利用者様のサポートにつながれば良いなあと考えています。今後も、読書も続けたいと思います