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読んでいただいているみなさま いつもお世話になっております。クロスジョブ堺の谷口です。   今回は高次脳機能障害の専門医である納谷敦夫先生が立ち上げられた堺脳損傷協会が主催の研修会に参加しました! 今回の登壇者は、な・な・な・なんとあの村木厚子先生(゚д゚)! 障害のある方の就労を政策側で押し進めてこられた偉大な先生でした!   数多の講演に登壇されていることもあってか、お話も非常に分かりやすく普段支援の中で感覚的にやっていることを言葉にしてくださったなと感じる素敵な研修会でした( ..)φメモメモ   講演はすべて素敵なお話だったのですが、特に印象的だったお話だけを書いていこうと思います! ①病は市に出せ! これは徳島県に合併される前まであった海部町という町でのお話です。ここでは自殺がゼロだそうです。その理由は「病は市に出せ」という標語が昔からあるからだそうです。病(やまい)とは「言葉のごとく病気や自分のしんどいこと、困っていること」を指しています。市に出せ!とは、自分以外の第三者に打ち明けて助けてもらうことを指しています。困ったことを誰かに打ち明けて助けてもらうことが、溜め込みすぎずストレスを感じることなく生きていくコツということでした。 誰かに話をすることが出来る。打ち明けて助けてもらうことが出来る。その状況が人の気持ちを軽くさせることに繋がるということが良く分かるお話でした。自分の支援でも、働きながら気軽に相談できる状況を会社で作っていくことを大事にしていかないといけないと感じました。   ②不登校、ひきこもりの方への支援で必要だったこと (1)悩みを悩みのまま受け止める「雑談力」  村木先生が立ち上げたわかくさプロジェクトでは、不登校やひきこもりの方への支援を女子大生が中心になってされているそうです。プロジェクトに参加されている人と「どのような人に話を聞いていただきたいですか?」と聞いたところ「ただ悩みを聞いてくれる人」という意見がほとんどだったそうです。なかなか難しいなと感じました。どうしても支援者としての意見を言ってしまっているなと感じていました。改めて自分の面談の仕方や、話の仕方を見直さないといけないと感じたお話でした。   (2)村木先生に質問をしてみました! (1)のお話を聞いているなかでふと思ったことがありました。「支援者としては雑談だけではダメな場面もある…。提案をしないといけないときもあるな…。どんな風にバランスを取っているんだろう?」と。こんな機会は滅多にないと思うので質問させていただこうと思いお聞きしました。 村木先生の回答は「支援者としては提案しても良いと思います」というものでした。就労に進むにあたって、支援者はエビデンスや今までの経験を持って関わっているはずです。であれば、今までの経験やエビデンスなどを当事者の方にお伝えしてご本人に考えていただくことは大事になると思うとのことでした。同時にご本人が自分の意見を言えるような雰囲気作り、声かけをしていきながら進めていければ良いとのことでした。本当に勉強になりました( ..)φメモメモ   ③「障害のある方の就労で必要なこと」についても村木先生の経験談から教えていただきました!長くなると読みにくいと思うので4点にしてみました! (1)プロの支援:本人が決められる雰囲気を作りながら提案していくことが大事! (2)家族や友人、同僚等々のインフォーマルな支援も大事!:プロだけでなく身近な人の支えも大事! (3)「誰かのため」と考えられれば頑張れることもある!:誰かのための仕事と考えられるかどうか?なんのために働くかが大事! (4)周囲が理解を持って関われるかどうか?:周囲の人がその人のことを考えて自然に気を遣ってくれたり、助けてくれたりするかどうか?環境設定や人的環境が大事になる!   最後に…。 このような機会をいただいた納谷先生をはじめとした脳損傷協会の皆様、村木厚子先生に感謝申し上げます。ありがとうございましたm(__)m