https://crossjob.or.jp/map/
https://crossjob.or.jp/link
お疲れ様です。堺事業所の立川です。
先日、堺脳損傷協会の研修会に参加しました。研修会でご講演いただいたのは、元厚生労働事務次官でいらっしゃる、村木厚子さん。
経歴を伺うに、バリバリのキャリアウーマン…!ですが、講演ではところどころに笑いを織り交ぜながら、分かりやすく話してくださり、(失礼かもしれませんが)親しみの持てる素敵な方でした。
講演の中で印象に残ったのは、冤罪被害に遭われた村木さんが、東日本大震災の際、被災地の方々から「頑張ってね」と声をかけられたという話です。当時、被災地の方にとって、誰かを励ましたり、助けたりして、誰かのために何かができると思えることは、大事なことだったのだと語られていたことが、とても印象に残っています。
もし、自分がずっと「助けられる側」だったら、自分に自信が持てないし、なんだか肩身が狭いような気持ちになるし、自分がすごく無力な人間のように思えます。でも、自分にも役に立てることがあると思えたら、それだけで頑張ろうってなれるように思います。
たまにSNSで、「迷惑ばかりかけていて辛い」「生きている意味があるのかな」などの投稿を見かけます。その度に、心が痛みます…
村木さんのご講演からお言葉を借りるなら、助ける側であっても助けられる側であっても「お互い様」だと思えたり、ここは助けられる側だけど、こういうことなら助ける側になれる!ということがひとりひとりにあれば、今より過ごしやすい社会になるのでは、と思ったりします。そういう社会の実現にすこーしでも寄せられるのが、就労支援だと私は思っています。
村木さんがご紹介されていた、島根でのおたがいさまという取り組みも、とても興味深かったです。
こういったサービスが、「持続可能」になっているポイントは、困っている人に対してなにかできる人のスタンスが、「私にできることで良ければ」というところなのかなと思いました。
100%は出来ないけど、60%までならするよ、というだけでも、困ってる側としてはありがたいし、施す側も「これくらいならできるかな」と気負いすぎずに取り組めます。
ひとりひとりが無理のない範囲で、ちょっとずつ力を寄せあって、誰かを支えたり、誰かに支えられたりしながら、暮らしていきたいです。
少し話が逸れますが、先日、泉ヶ丘にある「泉北ラボ」という施設をたまたま利用しました。(過去に地域まわりで鳳事業所が回ってくださっていました!)
そちらの施設は、地域の方々が自然と集まって、気軽に交流できる場所を目指され、運営されているそうです。もしかしたら自分が興味関心を持っているからかもしれませんが、そういう地域づくり・街づくりみたいなものを、ここ最近よく見かける気がします。
核家族化が進み、地域の繋がりが薄くなって久しい中で、また地域の中でお互いに助け合うような文化が再構築され、広がっていくといいなと思っています。
村木さんのご講演から、地域づくりみたいなところまで話が飛躍しましたが、大変勉強になりました。本当に貴重な機会に参加させていただき、ありがとうございました。
また村木さんのご著書も読んでみようと思います。