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こんにちは、堺事業所の樽谷です。
3月も下旬、すっかり春のあたたかさを感じられる気候に
外に出るのが心地よい季節になりましたね。
さて、先日は堺脳損傷協会主催の研修会に参加し、村木厚子さんのお話を伺いました。
まず、村木さんが冒頭で「私は高次脳機能障害に詳しい訳ではないんですけどね」とおっしゃられたので「どんなお話しなんだろう?!」と思っていたら、村木さんの『冤罪』という壁を乗り越えられたご経験から、障害という壁を乗り越えるためのヒントをたくさんお話しいただきました。
ただ、お話しを伺うと障害の有無に限ったことではなく、生きていたら自分にとって壁に感じることっていっぱいあります。その時に村木さんのような考え方や物ごとの見方が出来れば壁だと思っていた事も気づきとなり自分の糧にしていけるものかも知れないなと思いました。
特に心に残った言葉が
『人は誰でも一夜にして支えられる存在になれる』
この言葉は村木さんご自身が冤罪の無実と戦いながら拘置所で過ごしているときに、家族や友人、世間や支援者(弁護士)の人に支えられたことを振り返りながら話されていました。
人は支える側と支えられる側の2種類ではなく、誰でも両面を持っているという事。
ハッとする言葉に自分自身も支える側だと思っているんじゃないかと問いかけました。
人と人とのかかわりは持ちつ持たれつ、時に誰かの支えることもあれば時には誰かに支えてもらうこともあって「支えになれるよう頑張ろう」と思いがちな私にとって、村木さんのあたたかくも芯の強さを感じる言葉に何か特別なことをしようとしなくていいんだと諭してくださったような感覚になりました。
以前読書感想であげた『なぜ人と人は支え合うのか』や、JOY倶楽部の理事長 緒方さんの研修資料に、重度身体障害の介助をしている人たちが実は重度身体障害者の人に支えられていると書かれていたことも、ふと思い出しました。
クロスジョブの支援員という役割として、利用者様の方向性を決めるための道案内や周囲の人との繋ぎ役、経験や知識から助言や背中を押せるように今後も精進していきたいと思います。
すてきな講話を拝聴させていただき、支援とは、人と人との在り方を考える貴重な機会となりました。ありがとうございました。