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先日、堺市立健康福祉プラザにて、生活支援センターエマリス主催の就労促進セミナーに参加させていただきましたので、ご報告いたします。   第二部は、当事者の方2名から「私にとって働くとは」を、支援者の方々も交えてお話しいただくという二部構成になっていました。 第二部は、当事者の方2名から「私にとって働くとは」を、支援者の方々も交えてお話しいただくという二部構成になっていました。     第一部では、S社の概要とともに、「企業の求める『働く力』とは」「『働き続ける』に必要なこと」についてお話いただきました。   企業から見た「働く力」のある社員の特徴とは… ・生活面で自立できている ・業務面で報連相ができる(業務内容・自身の心的、身的状態についての相談等の両者を含む) ・自分で考えようとする姿勢がある ・自己理解がある   企業の求める「人材」とは… ・強い意志がある ・理解し、発信ができる ・素直である ・責任感がある   等々であり… 就労への歩み方・支援者との関係性が、安定した生活と長期就労へと繋がるとの「見方」をご提示いただきました。   第二部では、当事者の方の過去から現在に至るまでをお話いただきました。 お二人にとって働くということは、それぞれ… ・社会から孤立しないということ ・レベルアップして人生の幅を広げるきっかけ とのことでした。   前者の方は、1日14時間を超えるオーバーワークをしていた時期にも「社会からの孤立感」があったそうです。現在は仕事と趣味に取り組む時間のバランスを大事にした働き方をされているとのことでした。趣味に取り組み、作品を作ることができているかが、そのバランスを見る良い指標になっているそうです。   後者の方は「『できた』を繰り返すことで自信がつき、できることを増やしていく中で自分を好きになり、信頼することができていった、それをゆっくりゆっくりすることができた」ということを繰り返し仰っていたのが印象的でした。支援者の方々からのプラスのフィードバックがエネルギーとなり、「しんどいけど頑張ろう」と思えるようになったことに感謝している、とのことでした。次は正社員に向けての就活を考えており、引き続き支援者の方々と繋がりながらレベルアップを目指すのだそうです。   当事者の方のお話で印象的だったのは、障害と支援を知るきっかけについてでした。お2人は、まったく違う経緯から障害と支援の「存在を知った」そうです。   また、働き続ける中でレベルアップを目指すことも、持続的に働き続けることを目指すことも、自分と社会の関係をよく意識して出した答えのように感じました。   彼らが第一に繋がる社会である企業が、彼らに何を期待し、支援者とどう連携していきたいと感じているか。S社の方のお話しの中で、とても具体的なケーススタディをさせていただくとともに、企業と当事者のマッチングの重要性を再認識する機会となりました。