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こんにちは、砂川です。 先日はエルム大阪主催の研修会【発達がいの特性を活かして -ポジティブに生き直すまでの私の道のり】に参加しました。講師は笹森 理絵さんで、ご自身や3人の息子さんに発達障がいの診断があります。   研修では、笹森さんの育ってきた過程や結婚生活、子育ての中で感じてきたしんどさ、どの様に自分の特性と向き合ってこられたかのお話を伺いました。   いくつか印象的だったエピソードがあるのですが、一つ目は日本語のコミュニケーションについて。 笹森さんは学生時代、国語の成績はとても良かったそうですが、「日本語は難しい」とお話されていました。 その理由は、私たちは普段の会話の中で、無意識のうちに主語や述語を抜かし、話の文脈を読んで話をしているからです。発達障がいの方はこの主語・述語の抜けた会話を理解することが苦手であるため、笹森さんは「日本語は難しい」と感じられるのでした。   支援者の基本として、曖昧な表現を避け、具体的に伝えることが大事とはよく言われますが、診断を受けた当事者の方からの生の声を聞くと、改めて自分自身の接し方、話し方を見直すことが大切だと考えさせられました。   また、経験したことがないものはイメージ出来ない、職業準備性を自覚しにくいとのお話もありました。 ここでは、就労移行の役割として、企業見学や実習など、リアルな職業体験の場を提供すること、利用者の方とスタッフが一緒に体験内容を共有し、振り返る大切さを確認しています。 事業所内の作業で得手不得手を整理したり、自信をつけてステップアップしていくことは必須事項ですが、企業現場では作業面だけでなく、挨拶や身だしなみ、休憩時間のコミュニケーションなど、多くの気付きを得ることが出来ます。 就労のためにはハードスキルだけでなく、ソフトスキルも重要なポイントになりますので、今後も企業の皆様のご協力を頂きながら、利用者の皆さんと就職までのステップを踏んでいければなと思いました。 (離職理由の9割はソフトスキルが関係しているそうですから、適職整理だけが就労移行の仕事ではありません)。   最後に笹森さんから、【安心できる場所、自分のことを理解してくれる人と一緒にチャレンジすれば道は開かれるよ】とのエールも頂きました。 クロスジョブが就労を目指される皆さんにとって、こんな存在になることが出来れば嬉しいです。       今週も一週間、宜しくお願いします。       砂川