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こんにちは、堺の徳谷です。   日が長くなってきましたね… 燕も、そろそろ巣立ちの季節です… さて、前回に続き、鈴木大介さんの本です。   『脳が壊れた』 『脳は回復する』   前回書いた『されど愛しきお妻様』は、上記2冊の合間に出版されたもの。 3冊を順に読むのもよし…ですが、僕は「お妻様」から読むのをオススメします。   『脳が壊れた』は、病後のリハビリや障害受容に関する闘病記。 『脳は回復する』は、闘病を経た後、病後の生活を振り返って書いた考察本。   どちらにも登場する鈴木氏のお妻様。めっちゃ重要人物です。   鈴木氏は「取材記者の使命!」とばかりに、自身の麻痺・構音障害・感情失禁・注意障害等々を掘り下げ、対策に全力投球。   言語化・見える化してくるごとに深まっていく「つらい」「しんどい」に、 「脳コワさん」「ザワチン」「イラたんさん」「夜泣き屋だいちゃん」という言葉をこしらえるお妻様。   理解者、受け止め支えてくれる人、という言葉では足りないような(ピアサポート的というか)関係性が、とても素敵です。 もちろん「素敵」だけで終われるはずもなく…課題もさくさん…   ・高次脳機能障害についての当事者・家族への説明不足。 ・病院・支援機関・福祉のアウトリーチの行き届かなさ。 ・当事者によってグラデーションのある症状に対する病名・研究の不足。   などなど…   一貫して「孤立」こそが最大のリスクである、と強調する鈴木氏。 「孤立」を「情報・選択肢の不足」と捉えれば、誰でも何時でも陥りかねない課題ですよね。   地域資源・社会資源というと難しく感じますが… 困ったときのドラえもんが、どこに居るのか知っとかなあかんな…くらいの気持ちで日々アンテナを張っておくといいのかもしれません。 ドラえもんは、道具を出してくれる時に説教もついてきますよね。   ちょっと脱線しましたが。 『脳が壊れた』『脳は回復する』、堺の本棚に加わります。 ぜひ、手に取ってご覧ください。