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お久しぶりです。堺の今村です。   5月26日(日)にアセスメントに基づいた発達障害・自閉症スペクトラム症の方への就労支援“連続講座”に参加させていただきました。 第5回まであり、今回は第1回目です。いつもお世話になっている、早稲田大学の梅永先生にお話をしてもらいました。今回の内容は、『就労支援とアセスメント概論』でした。 下記の3つのテーマに分けてお話をしてくださいました。   ①発達障害の方の就労の現状 ・構造化で成功している企業もたくさんある。 ・学生時代はLDの方が困りやすいが、就職となると自閉症の方が困りやすい。 例えば、 ・好ましくない言語表現を表し、相手に不快な思いをさせてしまう ・相手の気持ちを無視して自分の好きなことだけをしゃべり続ける ・音や光が気になるため、勝手にパソコンのモニターや電源を切ってしまう など。   ②就労支援のポイント ・ハードスキル(=履歴書に書けるスキル。例えば資格や学歴、職業能力など)より、ソフトスキルが重要。 ・離職した理由の9割はソフトスキルが原因になっている。 ・ソフトスキルとは、数量化することが困難なスキルであり、「人との関わりのスキル」とも知られている。 例えば、職場に適した服装をする、適切な余暇の過ごし方、挨拶やお礼やミスした時の報告など。 ・①のトラブルもソフトスキルが原因で起こっている内容。 ・「社会のルールを守れない」と思われがちだが、守り方を知らない。分かるように教えていないから起こることである。   ③就労アセスメント ・アセスメントとはマイナス面を抽出するのではなく、どのような支援を行えば知的障害や自閉症の方が様々なスキルを獲得できるか、どのような環境があると問題なく仕事ができるかといった状況を見つけ出すこと。 ・3尺度と6領域でアセスメントを行う 3尺度:直接観察尺度、事業所尺度、家庭尺度 6領域:職業スキル、職業行動、自立機能、余暇活動、機能的コミュニケーション、対人行動   今回の研修では、ソフトスキルをメインにお話をしてくださいました。 現場で常に変動して現れてくるものだと感じます。就労移行の中で起きているのであれば、働き始めてからも起こってくると思います。私自身が論点を整理し、ご本人、企業、連携機関に伝えていくためのポイントを、今回、これからの連続講座で明確になっていきたいと思います。   次回の講座は7月6日7日となっていますので、またご報告させていただきます。