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こんにちは。堺の徳谷です。   この週末は、天然のサウナのような湿気ですね。 外で小走りになると汗が噴き出してきます。運動不足には、ありがたいことです。 先の総会にて納谷理事よりご紹介いただきました本を読みましたので、報告します。   『高次脳機能障害・脳損傷について~家族として、精神科医として~』 著者 納谷敦夫   納谷敦夫理事が、高次脳機能障害を抱える息子を持つ家族として、高次脳機能障害を持つ方々との臨床場面を積み重ねてきた精神科医としての立場から書かれた一冊です。読み進めながら、診察室で当事者としてお話を聞いているような気持ちになったり…家族として聞いているような…地域の仲間として聞いているような…   高次脳機能障害とは何か 当事者・家族はどうしたらいいのか どこにどんな情報と手段があるのか 生活場面・就職場面といった、周りの環境と障害への対処とは   などなど。わかりやすい…と思う反面、こんなにたくさんの事を「知る」ということだけでも、たいへんな労力が当事者・家族には求められるのだなと強く感じました。余裕が無いときにできることじゃない。備えとして事前に知り、社会的なセーフティネットとして周知が広まるべきことだと思います。交通事故などによる受傷・脳卒中や脳梗塞などによる受傷によって、いつ誰がなってもおかしく無いのが「脳損傷」なのだから…。   脳損傷が原因で「高次脳機能障害という症状」が現れる、この1点においても、発達障害との共通性が見て取れます。 あまりロジカルに考えすぎると落とし穴にハマりそうですが、両者の表出と対処法などを知れば知るほど、僕たちの社会の中にある障害が浮き彫りになってくるようにも感じます。僕が思う共通性とは、この点です。   読み終えた後に大きな安心感があったのは、僕が住み・働く堺という地域のエピソードであったことも大きいのかもしれません。この地域・業界には既に先達者(医師・支援者だけでなく、家族会や当事者の方々の存在こそが)が、たくさんいらっしゃいます。読書だけでなく、歩いて、出会って、学びを実践に繋げていけたら、と思います。