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こんにちは。堺の徳谷です。 あっという間に真夏になりましたね! 夏バテ対策に、味噌汁を飲むこと!を心がけています。  擦りおろし生姜を入れると、冷房や飲料で冷えてしまった体の内側から温まります。オススメです。   『大人のひきこもり』は、そのままズバリ、ひきこもりとはなんぞや!を読者に問いかける本でした。   近年の行政・福祉・医療・経済の状況からの分析もさることながら、徹底的な当事者目線、著者自身も識者としてではなく「当事者に関わる者」として、「ひきこもりの渦」の中心から投げかけられた言葉・物語がたくさん詰まった1冊です。   僕が思う本書のキーワードは「当事者感覚」です。 自分がひきこもりにならなかった理由を明確に答えられる大人は、世の中に一体何人いるのでしょう?僕自身の場合は「運がよかった」としか言えません。   離職を繰り返したとき、外に出るのが怖くなったとき、働くことに恐怖すら抱いているのに平日ちゃんと働いている人を「羨ましい」と感じたとき。自身の選択、会社都合の離職、就活の苦手さ、定年退職…いずれの理由にせよ、こうした感情は誰しもいつか必ず直面することだと思います。はたしてそれは、自己責任として受け止めて、たった一人で立ち向かわなければいけない課題なのでしょうか? 必ずしもそうではない、と、僕は思います。   副題に『本当は「外に出る理由」を探している人たち』とあるとおり、どこへ、なんのために外出するのか。誰に、なんと言って助けを求めればいいのか。それが見えない状況に「安心」は決して無いのだと思います。この課題に向き合い、動き出している方々は、本書が出版された2014年時点でもたくさんいらっしゃいます。それも福祉の人間に限らず、当事者の方々、当事者に関わる方々…渦は内側から発せられるエネルギーで段々と大きくなっているようです。   渦が誰にでもよく見えて、当たり前のこととして暮らせるようになれば。 まず、自分も渦の渦中にいるということを実感するために、教わらなくてはならないことが、まだまだたくさんありそうです。