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8月6日に堺市南区にある【社会福祉法人堺あすなろ会 地域生活支援センターフィットウェル(http://www.sakai-asunaro.jp/index.html)】へご訪問させていただき、管理者である吉村さまにお話を伺いました。 今回の訪問につきまして、快く引き受けてくださりましたことを、改めて感謝申し上げます。   まず、フィットウェルで行っている相談支援(計画相談と障害児相談)では、これまで知的障がいの方の利用が多く、割合では今も1番多く占めているとのことでしたが、ここ数年で新しく利用される方の半数が精神障がいの方や発達障がいの方、となってきているそうです。 相談内容としては、日常や生活のちょっとした困りごとから、単身の方へ定期的な訪問を行ったり、体調不良や緊急時の相談に応えられています。   驚いたのが利用されている方の総数で、かなり沢山の方が相談支援をご利用されていらっしゃいます。 吉村様からは、「利用人数が増えすぎてしまうと、現在利用している方への支援の手が回らなくなってしまう。かといって、まだ支援を受けていない方で(支援が)必要な方もいる。難しいところです。」とのお話もお伺いしました。 このお話を受けて、まだまだ支援が行き届いていない方へ福祉サービスを提供していくために、そもそも地域にどんな資源があるのか?改めて見直しが必要なのでは?と堺事業所の中で議論したことを思い出しました。 加えて、吉村様から「就労移行だから」「B型事業所だから」というサービスの目的に縛られることなく、勿論それぞれの線引きはあるが緩やかに捉えていくことも必要なのではないか?といった視点も教えていただきました。 地域支援において、各事業所の特色を知り、日々細やかに連携をとり合っておくことで、支援者間の情報共有がスムーズになり、ひいては利用者の方の選択肢の広がりにつながることを感じました。   また、フィットウェルの事業所では相談支援だけではなく、地域活動支援センター「わかば」も併設されています。吉村様からいただいた余暇活動のイベントカレンダーには、多様なプログラムが企画されており、見ていてワクワクしました。(今月はスイカ割り、花火大会、うどん作り、うちわ作り等々…夏らしいイベントが盛りだくさんでした^^) 私自身、生活するために「余暇(=好きなことをする時間)」は大切だなと日々感じます。働く人も、学校へ行く人も、そうでない人にも、それぞれにひとしく必要だなと感じます。それが働く目的になったり、頑張るための指標になったり、生きていく支えや蓄えになったり、、、余暇のパワーは偉大です。 利用者の皆さんにも、ぜひ自分にピッタリな「余暇」や「ご褒美」を見つけてほしいなと思っています。   以下、今回の吉村様のお話を受けて、大切にしたいと感じたことのまとめです。 ・「就労移行」という枠組みで考えてしまうと、その方が本当に必要としている支援を見逃してしまうかもしれない。そのためにも、就労移行以外の知識や視野を持っておくことが大切。 ・「就労移行」がその方にとって福祉サービスのスタートとなる場合は、より初期段階のアセスメントが重要。(ここでも就労移行以外の知識があれば、より広い視野でアセスメントをとることができ、ご本人の選択肢も増えるかもしれない) ・支援者が迷ったときには、「ご本人中心」という点に立ち返り、あくまでも型にはめようとはしない。(誰のための支援か、を見失わないように)