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こんにちは、堺の徳谷です。 暑いですね! イライラを通り越して、体調を崩しかねない気候です。 食べて飲んで、よく寝て。ストレスを溜めずに乗り切りたいです。   さて、『発達障害 僕にはイラつく理由がある!』は、小学4年生の時にADHD・自閉症スペクトラム障害の診断を受けたリュウ太(仮名、現在20歳)君を息子に持つお母さんが書いたコミックエッセイです。   リュウ太君の行動・気持ちは、僕自身にも身に覚えのあるものばかり。 「人の気持ちがわからない」「整理整頓ができない」などなど…。   特に「反省」と「謝罪」に関するあたり…。   リュウ太君曰く、   「反省とは何か」、ということがわからない。 「なぜ自分が謝るべきなのか」、がわからない。   ここだけをピックアップすると、まるでリュウ太君が「何を考えているのかわからない人」のようにも感じられますが、20歳になった彼は、自身がそう考える理由についてお母さんと対話して説明しています。その後の彼のとった行動、その理由については、ぜひ本書を読んでみてほしいです。問題行動への対処法満載エッセイ!ではなく、ご本人の想いと言葉を丁寧に纏め上げた1冊だと感じました。   僕自身、今もって「反省」とは気持ちの事なのか行動の事なのか、その両者の事なのか、はたまた反省文・始末書・減給という形式の事なのか…パッと説明するのは難しいと感じます。答えの無い、いや、答えが多すぎる問いなのでしょう。   この問いのスケールをドンドン押し広げて考えていくと…政治家や芸能人の謝罪会見に対する処罰感情や、時代や社会モデルに応じて形を変える法治国家に感じる矛盾といったことまで考えが飛んで行って…自分なりの答えに到達しても、それは日常のスケールには落とし込めない、周囲からは「なんでそうなるの!?」と感じられてしまうようなモノになるのだと思います…。(←このあたり、連休中に久しぶりに『はみだしっ子』という古い漫画を読み返していて、強く影響されているな、と自分でも感じます。オススメです。)   でも、その視点・独特な考え方の経路は、決して善悪の括りで判断されるべきことではないのだとも思います。『<自閉症学>のすすめ』には、多くの研究分野において、その視座が活用されていることも書かれていました。 また次回以後、読書報告としてお報せできればと思います。