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 こんにちは。堺の山口です。 大人のひきこもり ~本当は「外に出る理由」を探している人たち~ の読書報告をさせていただきます。   率直に、私が想像している以上にひきこもりの方は多かったです。また、周りの人に知られていない方ばかりだということがわかりました。当事者の方は助けをどこに求めたらいいかわからない、助けを求めても年齢などの制限に縛られて支援を受けることができない現状があるとのことでした。ひきこもりの人の多くは「周りの人に迷惑をかけてはいけない」という気持ちが強く、優しい人が多いそうです。仕事がつづかなかったとき、周囲とコミュニケーションがうまくとれないときなど、支えがなかったときに「ひきこもり」という手段を本能的に選んでいるそうです。   職場で仕事をもらえずに、その場にいるだけの存在にさせられてしまった人。地方で親の介護をしながら貯金をくずして生活をしている人。その方は就職活動をしたくても、交通費だけでお金がかかってしまい、就職活動がなかなかできない。高い交通費を出しながら支援機関に出向いても「仕事して働かないとだめですね」と言われてしまい、言わなければよかったと後悔だけが残るなど。ひきこもりの背景には数えきれないほどの要因がありました。    支援者としても、表出されていない方への支援方法など、どうしたらいいかわからないとのことでした。私自身、ひきこもりの方へのアプローチ方法など、全くというほど未知です。しかし、勇気を出して外に出た方に対しての支援は丁寧に真摯に向き合いたいと思いました。著書にあったような、支援者が相手の思いや意思を受け流すようなことは絶対にしてはいけないと感じました。「会社から離れる=社会からも離れていくこと」という認識も疑問点ではありました。著書を読んで、社会や制度、支援の在り方など変わらなければいけないことが日本には沢山あると思いました。でも、まずは私ができることから支援につなげていきたいと思いました。