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■読書報告(第3回)『発達障害のある女の子・女性の支援』  今日は川上ちひろ先生と木谷秀勝先生が編著の『発達障害のある女の子・女性の支援~「自分らしく生きる」ための「からだ・こころ・関係性」のサポート~』という本の感想を投稿します。この本を読んだのは、発達障害の勉強に加えて、自分とは異なる性別の方について理解を深めようと考えたからです。    この本で勉強になった記述が2つあります。どれも事例の解説後にワンポイントとして記述されていたものなので、伝わりにくい部分もあるかもしれませんが紹介していきます。   ➀感覚過敏は周囲の人にはわかりにくく、過敏から生じる苦しみをASDのある人が持っていても周囲にわかりにくいことがある。本書の事例では感覚プロファイルを用いて評価したことが感覚面への配慮につながった。感覚の問題は気づかれにくいため、ASDのある人への支援の際にこのような評価を用いることも重要とのこと。  感覚過敏を持っていることについては、他の書籍を読んで知っていましたが、周囲に気づかれにくいことは今回初めて本書を読んで知りました。考えてみれば、自分の感覚のことを第3者に自分が思っている通りに気づいてもらうことも、伝えるのも難しいです。なので、感覚過敏の方を担当する際は、時間をかけてどのように感じるのかを一緒に整理していくことが大事なのだと思いました。   ➁成長過程で周囲と本人の認識のズレがある場合には、つい「分からせよう」と説得してしまいがち。ズレ自体は悪いことではなく、本人なりに思いや工夫があります。それらを尊重しながら、ズレについて考え、現状の改善につなげていく姿勢が大事です。  ここでいう「ズレ」とは本人の「特性」のことを表しています。そのため、本人の「特性」がどのような想いや工夫からくるものなのかを整理し、本人に気づいてもらう関わりが重要なのだと思いました。本書の事例では「私、うっかりしちゃうから、提出物があったら、一応『出した?』って聞いてね」ということを自分から発信できるようになったことを紹介しています。それがきっかけで、周囲との見方に「ズレ」があっても、周囲からの指摘や状況説明をしてもらうことで生活がなりたっているというものでした。   本書を通して、発達障害の方への支援と女性特有の視点を学ぶことができたと思います。本書で得た内容を今後の支援に活かしていきたいと思います!最後まで読んでいただきありがとうございました!!