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こんにちは、砂川です。
緊急事態宣言が39県で解除になりました。クロスジョブではスタッフの在宅勤務を行ってまいりましたが、アルコール消毒や定期的な検温の実施、面談時のパーティションの使用など感染防止の対策を取らせて頂いた上で、来週から通常の勤務形態に戻すことになりました。利用者の皆様につきましては、希望者の在宅訓練は継続していきます。1日でも早く皆様が安心して訓練や就職に向けて動いていけるよう尽力して参りますので、今後とも引き続きよろしくお願い致します。
コロナウイルスや今後の暮らし方、仕事のあり方が気になるところですが、就労支援の業界では定着支援の在り方についても動向を見ていかなくてはなりません。精神・発達障害者就労定着支援フォーラムinおおさかの冊子に「就労移行支援事業と定着支援事業の在り方に関する提言」として、法政大学の眞保智子先生のインタビュー記事が掲載されています。
その中で、
・都会と地方では地域事情が異なるため、大きな制度を考える時は地方で頑張って活動している人たちの意見を聞く仕組みが必要
・地域ごとの意見を届ける仕組みが必要である
ことが述べられていました。
そして、私たちの課題として1番グサッと刺さったのは、
・≪「自分たちが行っている良い支援」を皆にわかってもらえるように言語化しないことには、一生懸命支援をしていても、経営がどんどん厳しくなってしまう≫という指摘です。
福祉の仕事・対人の仕事には正解がありません。同じ対応でもそれが良かったか、良くなかったかは、状況や人によって答えが分かれるところですし、時間が経たないと答えが出ないこともあります。特に就労移行支援事業の評価は、就職者数や定着率の数値でみられますが、利用者の方によって今まで歩んできた人生、訓練プロセス、就職に至った経過は異なるので、単純に数では計り切れないものがある、というのは現場で働く人間としての感覚です。今は就職に至らなかったとしても訓練での気付きが未来の就業生活に影響を与えることもあります。
だからこそ、眞保先生のご指摘されている「私たちの良い支援」を外に出して、税金から報酬を頂くに値している支援内容なのか評価して頂くことは大切だと思います。評価頂くことで自信が持てることもあれば、改善できることも見えてくるので、アウトプットの必要性・意義を認識した上で、ブログ投稿や学会等での発信を続けて頂きたいと思います。
砂川