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■読書報告(第7回)『働くために必要なこと』  研修の課題図書になっている品川裕香先生の『働くために必要なこと』を読んだので報告します。まず、初めの2章を読んで思うことは就職してから働けずに辞めるケースが本当に多くあると思いました。実際自分も同様の経験がありました。ですが、本著でいうところの“保護要因”や弾力“があったから今に至ったのかと振り返り納得することができました。    本著を読んでいてすごく勉強になったのは、第3章「社会に適応できる、自立した人間になるために必要なこと」と第4章「自分の特性を理解すれば、道はきっと開ける」です。  第3章では“自立”するにはというテーマから、自立について記述があります。自立するには「他者と生きること」と書いてあり、そのためには人とつながる力を鍛える必要があるとのことでした。そのためには、リスク要因と保護要因という概念から身に着けておくと良いことなどを整理する必要があるとのことでした。リスク要因とは、問題行動や非行などの社会不適応を起こす可能性を上げるもののことを言います。一方で、保護要因は社会不適応を起こす可能性を予防するもののことを言います。これらの要因から今から身に着けていける事柄をピックアップしてアセスメントと利用者さんへフィードバックしていこうと思います。  次に、第4章では各特性と考え方のクセについて記載があり、1・2章のケースを特性やその人の考え方から紐解いていくという内容でした。特性は1から9あり、これらの特性から紐解くとその人のハード面の力について分かりやすく整理することができると思いました。また、考え方のクセという視点でその人を見ると、どの考えから行動が起きているのかということも整理できると思います。なので、以上の3・4章の内容を頭に入れてアセスメントするのも良いのかなと思いました。   ■参考文献  品川裕香(2013)『「働く」ために必要なこと: 就労不安定にならないために』筑摩書房