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■研修内容を支援に活かす  まず勉強になったことは、相手を心地よくさせる言葉や行動を行うことというお話しでした。学校教育の現場では、挨拶は含まれているもののコミュニケーションは含まれておらず学ぶ機会が少ない現状がありました。また、このコミュニケーションを行うためには、自分自身が認められているという認識や安心感が必要であるとのことでした。しかしながら、認められている認識や安心感が不足すると、一次障がいから二次障がいに繋がるリスクを上げ、自尊心の低下や自己肯定感の喪失から行為障害や適応障害につながることも分かりました。行動や言葉として表面化されていることの裏側には、その人が過去に経験していた他者に受け入れられなかった経験やいじめられた経験が隠れていることを理解することができました。また、環境調整があれば本人の力が発揮することができるということも具体例を通してより理解が深まりました。  以上の学びから、これからの支援では利用者さんの自己肯定感を高める声掛けや関わりを行っていく必要があると思いました。また。成育歴の聞き取りから、その人がどのような経験をし、どのように感じていたのか、家族・友人、前職経験や実習経験、アルバイト経験など第3者とどのような関わりを持っていたのかを教えていただくことも積極的に行っていこうと思いました。さらに、支援者の役割として講義内容にも含まれていましたが、助けを求めることの大切さ、求める際の適切な言い方もお伝えしていくことも実践していきたいと思います。本人の力を発揮できるように環境調整を行うことには、企業への働きかけも必要になるとお話がありました。支援者が利用者さんに接する姿勢を見せ、時には伝えることで環境調整を行い、ナチュラルサポートにもつながるということが実践として必要だと思いました。   ■認知のズレ  認知のズレに関しては、今回の研修以外でも「ケーキの切れない非行少年たち」などの書籍を読んで脳機能の低下から、該当部位の機能が低下することで一般的に変わった行動と認識されるような行動につながると理解していました。しかし、今回の研修で感覚器官で刺激を受取り(受容)、情報処理を行い、表出する(言動に移す)という流れの中で、そもそも受容の段階でズレが生じる(例:聞こえている音がどの方向から聞こえているかわからないなど)ことがあると具体例を交えて教えていただいたことで、漠然としては知識がより理解することができました。   ■趣味について  趣味に関しては、普段の利用者さんとのかかわりの中で「趣味がないです」「休みの日にすることがないです」とおっしゃられる方が非常に多かったため、どのように趣味となることを一緒に見つけるのかを質問させていただいた。それに対して、米田理事はアスペルガーの傾向がある方や自閉症傾向のある方は”趣味”という言葉尻にとらわれて、趣味=特技という認識になることが多いとおっしゃっていました。そのような場合は、小さい頃にどのようなことに興味を持っていたかを確認し、趣味になることを伝えていくことが大事とのことでした。支援者としては、その趣味行える繋がりを作る手助けをすること、ネットワークの紹介をすることができるとのことでした。