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■発達障害者研修(第2回)  12月4日に受講させていただいた第2回の発達障害者研修の報告をまとめていきます。私自身が勉強になった4項目に分けて記述していきます。 ◎支援者の基本的役割→なぜ大事なのか?  支援者の基本的役割・姿勢としては、利用者さんに”助けを求めることは大切”と伝えること、さらに”助けの求め方”も合せて伝えていくことも重要であるとのことでした。また、利用者さんの「感情」を受け止めて「行動」は修正することも大事とのことでした。  ”助けを求めることは大切”であることと”助けの求め方”をつたえることは、利用者さんの自己肯定感・自己効力感を高めていくことに繋がります。助けを求め、それで解決した経験を積んでいくことで自己肯定感・自己効力感を高めることになります。クロスジョブに通っている利用者さんの中には、自己肯定感・自己効力感が低い方もいらっしゃるため、通所間もない方には”助けを求めることは大切”であることと”助けの求め方”を伝えていき、教えて貰ったことに感謝と解決を提供していきたいと思います。  利用者さんの「感情」を受け止めて「行動」は修正することに関しては、脳で感じることは人によって異なるため、まずはそのように感じたことを受け止めて、不適切な行動であればどのようにすれば良いかを本人に伝わるように伝えていくことが本人にとって良いことも分かりました。意識しないといけないと思ったのは”人によって脳で感じたことは異なる”という部分でした。本人が”感情”で話していることは、本人にしか感じ取れていない部分なので、本人の発信のままに受け止めることをしていきたいと思います。   ◎成人期の課題→特性の部分+二次障がい  成人期の課題は➀特性からくる部分と②二次障がいからくる部分の二通りあることが分かりました。➀の部分はどのような診断を受けているか、訓練での様子を確認していると分かってくる部分もあると思います。しかし、➁の部分は生育歴や両親との関係性などをお聞きしないと分からない部分です。相手のせいと思う気持ちからくる攻撃傾向、自分はだめだと思う抑うつ傾向がでている利用者さんを担当する際は、生育歴や両親との関係性を踏まえた関わりをしていきたいと思います。   ◎保護者の影響→支援の具体例  当事者に対する保護者の影響としては➀保護者の対応の仕方が自己理解に影響する②自己理解、自己受容、自己決定の力は保護者の接し方で変わる➂自律は幼少期から目指す必要性がある➃特に思春期の対応が重要とのことでした。発達障害そのものは親の育て方でなるものではないですが、自己理解、自己受容、自己決定には大きく影響するとのことでした。  そんな保護者の方への支援者の具体的支援としては「これまでの育て方を否定しない」「昔の精神主義的子育て論から新しい子育て論へ」「脳の特性と日常の行動への結びつきを説明」「教育の場と就労の場での違い」「生活的な自立と精神的な自律の応援へ」「障害者雇用の実態を知らせる」ということでした。特に「これまでの育て方を否定しない」については、今関わっている利用者様の保護者の方が今まで子育てをすごく頑張っていた話を聞いたばかりだったので、本当に必要だと思いました。また、「障害者雇用の実態を知らせる」という部分については、私自身が勉強不足の部分が多いので、しっかり勉強して伝えられるようにしていきたいと思います。   ◎いじめの残り方  研修終了後に質問させてただきました。研修の中で米田先生が「いじめの感じ方やその後の生活への残り方が通常とは異なる」とおっしゃっていました。それが具体的にどのように異なるのかを質問させていただきました。  米田先生はまずASDの方の方が強く残るとおっしゃっていました。いじめのときと同じ状況を日常生活の中で体験したときに、フラッシュバックが起こるとのことでした。そのため、いじめの経験は乗り越える必要があるという考え方がありますが、それをASDの方にするのは逆効果であるとのことでした。むしろ、その経験が辛かったと分かってもらえる経験が必要とのことでした。堺事業所には他の事業所と異なり20代や30代の利用者様が多く、学生生活が身近な方もいらっしゃいます。そのため、いじめの経験が色濃く残っている可能性があります。今まではいじめの経験を触れない方が良いと思っていましたが、辛いという感情には共感をしていく姿勢を持ち、フラッシュバックしたときにはどのような状況だったのかを一緒に整理していきたいと思います。