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こんにちは。砂川です。
今日はオンラインで【自閉症カンファレンスNIPPON 2020】(https://www.jiheisyo-conference.jp/)に参加していました。
コロナ禍でのメリットは、今まで東京に行かないと得られなかった情報が自宅や勤務先からでもキャッチ出来るようになったことです。あれだけ日帰りで東京に通って研修を受けていたのが嘘のようですが、レベルの高い情報を職場のみんなと共有出来ることがとても嬉しいです。
さて、今日はカンファレンスのDay1ということで、以下のテーマ、先生方からお話を頂いています。
■Day1
『自閉症の人が求める支援』 ~ライフスパンを見すえた支援~
「幼児期の支援」 幸田 栄 先生
「学齢期の支援」 諏訪利明 先生
「青年期以降の支援」 中山清司 先生
「ライフスパンを見すえた支援」 日詰正文 先生
各ライフ期における支援のポイントをご紹介頂きましたが、TEACCHが大切にしている【自閉症の学習スタイルを理解する】【自閉症の人を好きになって、楽しく関わる】という姿勢は、いつも新鮮な気持ちにさせられます。
TEACCHの【自閉症の人は自閉症のままでいい】【自閉症の“文化“】という考え方も大好きです。その人がその人のままで、文化を尊重しながらどうやって社会参加をしていくのかを追求し、サポートすることが支援者に求められることだと考えます。
しかし、就労支援の立場で難しくなるのは、私たちは【企業の文化】も尊重する役割である、ということ。企業の大義名分は利益の追求であり、福祉(自閉症の人も含む)はその対極にいるように感じています。その両者を繫なぐことはジレンマの連続で、勉強をして、実践を踏んでいっても決断すべきところでシーソーの様に揺れ動くことがあるのは正直なところです。
難しいけれど、この難しさが就労支援の面白さだとも感じています。福祉や医療分野の中には、その分野だけで支援や関わりが完結するサービスもある中で、相反する文化(自閉症と企業)の懸け橋になってアプローチが出来ることは、最高のソーシャルワークであり、支援者だけでなく、企業で働く自閉症の人も社会に働きかけると言う意味で「ソーシャルワーカー」と呼べるのではないかと考えています。
全員の足並みが揃うことを美徳とする日本文化の中で、支援を受けながら働くことはまだまだ特別感のあるものなのかもしれません。しかし、この日本人的な価値観をひっくり返すことで自閉症の人だけでなく、誰しもが働きやすい、生きやすい社会になるであろうと信じています。
今日は改めてTEACCHの心構えに触れて温かい気持ちになりましたし、TEACCHを学ぶ社会福祉士、就労支援としての専門性が整理出来たように思います。来週火曜日までカンファレンスは続きますので、引き続き楽しみながら勉強していきたいです!
■Day1で紹介された文献
(1)光とともに…~自閉症児を抱えて~/戸部けいこ(秋田書店)
・自閉症の男の子が主人公の漫画です。私も学生時代に読んでいました。
(2)15歳までに始めたい! 発達障害の子のライフスキル・トレーニング/監修;梅永雄二(講談社,2015)
・働くためには生活力が必要。
砂川