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こんにちは。堺の徳谷です。 初めてZOOMで研修を受けました。予備校の夏期講習で「サテライト」なんて言ってビデオ講義を見た記憶が蘇ります。あの時は講師の板書が見づらかった…。   さて、今回の研修は複数日に渡るカンファレンスにて、「自分が受けたい」ものを選択できるというシステムです。他のスタッフもブログに挙げているとおり、皆で「アレがいい?これがいい?」と悩んで受講いたしました。   ■受講 ・12/14 梅永雄二 先生 『青年期からの移行支援』 ・12/15 内山登紀夫 先生 『自閉症支援の新しい動向』   ■感想 自閉症支援における「評価」の尺度と領域を知る。それは客観的な評価と自己評価を擦り合わせるためのツールにもなり、人それぞれの良さに支援者が気づくためのとっかかりともなります。訓練場面・企業での場面・環境やその人の特性によって、そのモノサシは様々な形に変わります…ということを前提において。どんな場面でどんなことが「出来ている」ことになるのか。また、「出来ている」とはそもそもどういった事象なのか。この2項だけで考え出すと迷宮入りしてしまいそうですが、その中間項として「芽生え」という評価尺度が用意されていることが素敵です。 出来る・出来ない、だけではなく「出来るようになりたい」「〇〇じゃなく△△なら…」という余地が「芽生え」の段階。芽生えは眼前に事象としてあるものではなく、ご本人・支援者の想像上にフンワリ漂っているもの、というのが僕のイメージです。押し付けあうものでも「べき思考」となるべきものでもなく、楽しく、おかしく、面白いものとして取り組んでいければいいな、と思いました。   新しい動向として「弁証法的行動療法」「シナジー」などなどが取り上げられていました。弁証法というと…ヘーゲルです…止揚の概念。シナジーは他の分野でも聞きますよね。ここでは支援者・利用者という2者の関係性は「与え・受け取る」という1方向ではなく「互いに影響しあい相乗効果が生まれる」関係であることが述べられていました。「シナジー的、或いは弁証法的でない人間関係というものが果たして在り得るのか!?」と思わないでもないですが、視野が狭かったり実際的・心理的に余裕が無い状態からは何も生まれませんよね。相手があってこそ成立する「とくべつな当たり前」を実感する。そのための視点・視座について。今回の研修では最も力強いメッセージが発信されていたと感じました。