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こんにちは、堺の立川です。 先週に引き続き、今週は1月16日に開催されました、アプリコット堺様のオンライン講演会「発達障害 医療機関って何するところ?」に、参加しました! 講師は、さくメンタルクリニックの作田康章先生で、発達障害における医療分野のアプローチについてお話を伺いました。   まず、利用者さんの中にも、医療機関を利用されている方、お薬を飲まれている方もいらっしゃると思いますが、必ずしも医療機関を使う必要はないと仰っていたことが印象的でした。 その理由は、作田先生のお考えで、発達障害は、発達の凸凹と適応障害によるものだから、ということでした。 ASDやADHDの傾向がある人でも、自分が生きやすい環境の中で、生きづらさを感じずに過ごせているならば、医療機関にかかる必要はない、と仰っていました。 その一方で、社会に合せることを強要されてしまったり、合わさないといけないと感じてしまって、しんどさを抱えてしまう人もおられます。 その方々が生きやすい環境を作っていけるようにする土台作りをされているのが、医療機関なんですね。 作田先生も仰っていましたが、しんどさを抱えた結果、不安障害やひきこもりなどの二次障害に繋がってしまうことがあります。 二次障害を防ぐためにも、自分を知る(診断を受ける)→適切な支援を受ける(療育や手当を利用する、診断があることを周りに伝える)、時には薬を飲む、ということが大事であると、今回の公演で学びました。 また、育児の中で違和感を抱かれた養育者の方々にとっても、接し方を知ることが出来る、相談相手が出来るという面で、早め早めに利用されるのが、本人にとっても、ご家族にとっても良いと感じました。 作田先生は日々の診療の中で、発達障害について、性質であり治すものではなく、活かしていくことを大切にされていました。相談されるご家族に対しても、発達障害の方々を受容すること・できることや好きなことを伸ばしていくようにお伝えされているようです。 「家庭が安心できる場所となって初めて、~したい(want)という気持ちが生まれ、その気持ちが満たされて、ようやく、仕事や学校などの、~しなければいけない(must)気持ちになる」という考え方に、生活基盤の安定が大事であることを再確認しました。   以前、地域の医療機関の方との勉強会でも学んだことですが、 クロスジョブはあくまで就労移行事業なので、生活基盤の不安定さを解消することは難しいです。 ですが、日々利用者の方々と関わる中で、働く上でのしんどさを知ること・見つけること・気づくことはできるのかな、と思います。 生きづらさを抱える方々やその周りの方々が過ごしやすくなるよう、地域の医療機関や、今回講演会を開催頂きました、アプリコット堺さまをはじめとする相談機関の方々と、それぞれの強みを活かして、共に支援をしていきたいです。 この度は講演会を開催頂き、貴重なお話しを聞く機会を作ってくださり、ありがとうございました。 以上、講演会の報告でした。   立川