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クロスジョブ堺の谷口です。
2月26日(金)にタイトルの勉強会に参加したので、その報告をさせていただきます。よろしければ最後まで読んでいただけると幸いです。
■内容
高次脳機能障害者の事例を基に、現在その方に関わっている支援機関の方が、今までの経過や、本人の様子、家族関係、支援機関との関わりや実習での様子などを共有します。
それを基にZOOM内でA~Eまでのグループに分かれて、グループワークを行った後、それぞれのグループで挙がった意見を共有しました。グループワークの議題は①一般就労の可能性はあるのか?②当事者・家族の過小評価に対してのアプローチは何かあるか?という2点で話合いました。
■感想
初めに感じたのは、高次脳機能障害と発達障害が酷似していることについてです。事例の方は、記憶障害の中でも「作業の途中で中断すると再開することが困難」であることや「人の顔を覚えることが苦手」であることなど、発達障害の方からも聞く内容と似ていました。また、感情を抑える部位の損傷から「思い込みで怒ったり泣いたりなど感情を抑えることが難しいこと」「会話を遮ったり、相手の作業を止めてまで話しかける」などの状況判断の難しさもありました。
以上の内容から、高次脳機能障害と発達障害は似ているため両者を分けて考えてはいけないと感じました。さらに、発症後の失敗経験も多く、自己肯定感の低下や、自己評価の低下も招いていました。この点についても似ていると感じました。
次にグループワークに参加していて、注意の向き方とその他の機能の関係性について学びになりました。その方の注意が向く対象や、注意が向くタイミングをアセスメントすることが、感情コントロールや記憶障害を理解することにつながるということでした。感情コントロールも記憶も、そもそも“注意”が向いて出る機能であるため、アセスメントするとのことでした。