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こんにちは!堺の立川です。 先日、第7回クロスジョブグループ研修会に参加しました。 基調講演として、シャープ特選工業株式会社 顧問の持永 恒弘様と、NPO法人DDAC(発達障害をもつ大人の会)代表 広野 ゆい様の講演と、先輩スタッフの方々の事例発表を聞かせて頂きました。 どのお話も大変興味深く、勉強になる内容ばかりでした。 今回は、主に特に印象に残った内容と、感想を記載したいと思います。 ◎持永様の講演 持永様は、シャープ特選工業株式会社でお仕事をされる前は、シャープ株式会社で長い間お仕事をされていらっしゃったこともあり、障害者雇用についての視点を、一般企業・特例子会社・A型B型事業所それぞれで説明頂けたことがとても印象に残っています。 持永様が「(一般企業では)人材はコストであり、必要最低限でたくさん稼ぎたい」「企業の経営の目的はお金儲けだけではないが、現場に近くなればなるほど、その日の売上にこだわる」と仰っていて、当たり前のことなのに、そういうリアルな目線を忘れていたことに気づかされました。 また、特例子会社だと、「障害のある方をたくさん雇用するために利益を出す」という風に、また違う目的があるということも知ることが出来ました。 企業がどういう価値観で雇用をするのかを知ることが大切だと、改めて感じることのできたお話でした。 企業が支援者に求めることも、会社の外で起こっている内面や家庭で起こっていることを連携してほしいとのことで、利用者さんと支援者の信頼関係が出来上がっていると解決することも多いとお話し頂きました。 企業と利用者さんがお互いに理解し合ってお仕事ができるように、密な連絡を大切にしていける支援者でありたいと感じました。 ◎広野様の講演 広野様は、ご自身がASDということもあり、当事者にしか見えない視点が盛りだくさんで、とても勉強になりました。2時間の講演時間、ずっとおもしろい!と思ってお話を聞かせて頂いたのですが、中でも「おばあちゃんやおじいちゃんの話を聞くのが大好きだった。だってずっと同じ話してくれるから」「私から離れていく人もいたと思うけど、全然気にならなかった。だってASDだから!人に興味ないんですよ!」と、明るくにこにこと仰られたのが本当に衝撃的でした。笑 なんなら私は、祖母の話は何回も同じ話で退屈だと感じていたし、友達が自分から離れていくなんて耐えられない…と感じていて、自分との思考が、そもそも全く違うことがとても興味深かったです。 また、診断が下りる前と後では人の対応が違うことに疑問を持たれる方もいらっしゃるという話も、見落としていた感覚だと思いました。 特性の基本的なお話(凸凹の少ない人よりも疲れやすいことなど)も実体験を持ってお話しいただけて、とても理解が進みました。異文化交流をしているような感覚、と言われて、それは疲れちゃうよなあと、自分に置き換えて考えることが出来ました。 広野さんが思う相手の気持ちになって考えることが、本当に相手の立場に立っているわけではないと気付かれたエピソードからも、これが日々振り返りで行っている「認識の違い」なのだと感じました。本当に、感じ方や考え方が違っていますが、改めて彼ら、彼女らの見ている世界をもっと知っていきたいなと思う講演内容でした。 ◎先輩方の事例発表 どのケースも、私にとっては、とってもアプローチの難しそうな内容で、大変だっただろうなと思いながらお話を聞いておりました。ただ、先輩方皆様、きっと心が折れそうなときもありながらも、決して利用者さんのことを見放さず、信じて、根気よく誠実に向き合っておられて、尊敬の気持ちでいっぱいで、発表を聞かせて頂きました。 また、そういう時に、チームでの支援というのが本当に大事な要素なのだと改めて感じます。 担当スタッフからは見えない目線をみることができたり、色んな人の発想から、その人がお仕事しやすくなるための工夫が出て来るのだと思うし、ひとりで脊負わなくていいと思えることが、心強いのだと感じました。 私も、先輩方のように、利用者さんのために支援ができるスタッフになりたいと、強く思った事例発表でした。 以上、研修の報告です。 このような、とても勉強になる研修の機会を作っていただいたこと、当日の準備をしてくださったスタッフの皆様、本当にありがとうございました!