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こんにちは、堺の立川です。 4/24に自閉症eサービスの講座を受講しました。今回は自閉症の特性理解について、岡田祐輔先生にお話しいただきました。 今までも、研修や読書、実際の場面で学んできました…が、現状、色んな情報が散らかっている状態だった私にとっては、改めて知識として整理の指標を得たような内容でした。ブログを利用して、整理してみたいと思います。   ■自閉スペクトラム症:他の多くの人の脳と異なっている⇒機能が違う⇒捉え方、学び方が違う⇒関わり方、教え方が違う。行動の背景にある特性を知る! 【コミュニケーションの違い】理解:文字通りの解釈をする、文字を読めても理解していない可能性もある/非言語的コミュニケーション:表情などの読み取りと使用が不得意→言語性コミュニケ―ションの方が得意/一方的な会話 など 【想像力の違い】目の前にないこと、経験していないことを頭の中でイメージして組み立てることが難しい→決まった手順にこだわる、場所と行動が結びついて固着する など 【運動や行動の違い・感覚の違い】協調運動の苦手さ/感覚の過敏さ 【情報の取り入れと処理の違い】学習スタイルの違い:自閉症の特性に基づく情報処理の仕方、学び方のタイプ ①暗黙的な学習は不得意・明示的な学習が得意 →明確で直接的で具体的な指示。視覚支援。はじめから正確に伝える ★ポイント:情報量/情報処理のスピード/具体性、明瞭性、順序立てて話す ②聴覚情報処理(聞き言葉の情報処理は遅い/意味や概念を理解することは苦手・見て理解することは得意/視覚的なことや体験から学びやすい) →発達や理解のレベルに合せた言葉。視覚的な指示・支援。聞いた情報を処理し、対応するための時間 ③中枢神経統合:様々な要素からなる情報を1つの全体として概念化すること⇒細部に注目する情報処理様式。重要な情報とそれ以外の情報の識別が苦手(向いた注意はシフトしにくい)・興味のあることには集中できる。 →集中できるような環境の調整。適切で重要な部分の協調、情報の整理。 ④実行機能:情報や考えを整理し、順序立てること/同時に複数のことを処理すること/臨機応変に行動すること・一度にひとつずつならやりやすい/いつものパターンならよくわかる →活動の順序、時間の経過と終わりの概念を視覚化。スケジュールなど ⑤社会的認知:自分以外の視点に、立場を置き換えることが苦手 →社会的な状況の理解を支援し、気づきを促すための視覚的な方法 ★感覚は学習スタイルに影響する:感覚刺激の調整、取捨選択の困難から過敏、低反応・回避、探求といった反応が起こる。不安なときに特徴が出やすい。   ■感想 講座の中で、岡田先生が様々に事例を出しながら話してくださいました。先生から伺うと、どの事例も興味深く聞くことができましたが、全く相手のことを知らなかったら、わたしたちがびっくりしてしまうことも、逆にわたしたちが彼らを知らないうちに傷つけたり困らせたりしてしまうこともあるのだろうと思いました。例えば、着替えの順番がわからない子どもに、なんで順番通りに着替えられないの?と、いらいらとした口調で高圧的に言ってしまう自分がいるかもしれません。 今回の研修で、改めて自閉症の人のとらえ方や感じ方の違いを整理できたと同時に、その人を知ることの大切さをより強く感じることができたように思います。知る、と一言に言っても、より具体的に、掘り下げて知っていくこと・一緒に考えていくことが大事なのだと感じました。どの程度の指示ならわかりやすいのか、どんな時に困るのか、困ったときにどんな反応をするのか、どうやったら落ち着くことができるのか…など。 また、参加後、スタッフ同士で感想を話し合った際に、徳谷さんから、「自分に置き換えて考えることが大事」と、お話しいただきました。確かに、私も、初めての場所、どうふるまったらいいかわからない場所、その場のルールがわからない場所だと、緊張するし、とりあえず今までのやり方でやってみよう、と思うでしょう。その時に、どんな声掛けがあったら、どんな指示があればわかりやすいのかを考えてみることが、支援において大切なのだと気づきました。 自分と同じように相手もできると思い、なんでできないのかな?と思ってとどまるのではなく、自分に置き換えて考えて、どうしたらわかりやすくなるのかを、今後の支援で意識して考えていきたいと思います。