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 こんにちは。堺の吉峰です。本日は篁一誠さんの『自閉症の人間力を育てる』の読書報告を投稿させていただきます。この本には、著者の篁一誠さんが長い期間をかけて自閉症スペクトラム障害のある人を観察して分かったこと、自閉症スペクトラム障害のある人が働くために必要なことが書かれています。    本書では、自閉症スペクトラム障害のある人に身につけてほしい力として、模倣する力、人からものを教わる力、我慢する力や考える力などが挙げられています。実際には、そのような力をつけることを求める支援者にも、相手の変化を年単位で待てるような我慢強さや、相手の行動の原因を考える力など、様々な力が求められるのではないかと思いました。自分が“人間力”を育てることを手助けできるような人間かどうか、常に考える必要がありそうですね。   様々なエピソードが紹介されていますが、自閉症スペクトラム障害のある人の発言の真意を知るのに数年もかかったというお話が強く印象に残りました。1つの支援機関だけでなく、複数の支援機関でご本人の情報を共有すること、地域で連携していくことで、時間をかけて様々な視点でご本人に対する理解を深めることが、よりよい支援につながるということを改めて感じました。