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こんにちは。堺の吉峰です。今回は、本田秀夫先生の「自閉症スペクトラム 10人に1人が抱える『生きづらさ』の正体」の読書報告をさせていただきます。本書には、自閉症スペクトラムの特性や併存しやすい問題、ライフステージや発達スタイルに応じた支援、社会参加のための枠組み作りなどが書かれていました。自閉症スペクトラムとは何か、というところから本人が社会参加するためにはどのような支援が必要かというところまで分かりやすく書かれており、自閉症スペクトラムについて基礎的なことを学ぶのに最適な書籍だったように感じました。
本書を読んで最も印象に残ったのは、「構造化は合意の始まり」という言葉です。私は、構造化の手法を使う目的は、情報を本人に理解しやすい形にして、自発的に行動できるようにすることだと思っていました。しかし、理解と行動の間には「合意」が含まれていることに、本書を読んで気づきました。
また、本書を読んで、周囲との違いがあることによる影響が幼少期から存在することを意識することも、大切だと思うようになりました。就労以降支援事業に携わるようになり、自閉症スペクトラムの特性を持つ人の就労や社会参加に関するテーマに関心を持つことが多くなったのですが、幼児期や思春期など就労に至るまでのことについても勉強を進めたいと思いました。