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こんにちは!堺の立川です。8月ですね〜夏ですね〜。暑いけど私は実は夏、そんなに嫌いじゃないんですよね。かき氷だったり、夏休み前のワクワク感だったり…楽しいものがたくさんあるからでしょうか。   さて、今回は、本田秀夫さんの「自閉症スペクトラム」10人に1人が抱える生きづらさの正体についての読書感想です。 本書は、自閉症スペクトラム及び自閉症スペクトラム障害について、特徴、「障害」の捉え方、幼少期からの接し方、就労段階まで、様々な段階の内容が書かれていました。   自閉症スペクトラムの方々は特有の発達スタイルを持つ種族として考えてみることや、彼らの特徴に合わせ接し方も勉強になりましたが、いちばん印象に残ったことは、「相談する力の大切さ」です。 書籍の中で、「格差が広がると真っ先に被害を受けるのが社会的マイノリティ」であること、そしてその際に、本人が支援を必要として、問題を抱え込まず、誰かに頼れる・相談できることが大切だとありました。   自閉症スペクトラムの人々と、自閉症スペクトラムには当てはまらない人々、同じ社会に生きていますが、社会は、多数側の人が、多数に合わせて作られています。多数に合わせて作られていることを、多数側の人々はなかなか気づくことができません。 書籍の中の言葉で「お互い様」という言葉が使われていましたが、多数側の人々も、少数側の人々に合わせる、歩み寄ることも必要ですね。それがお互い様、ということなのだと思います。 ただ、どうしても少数側の方々の考えやお気持ちを知る機会が少ないことは、現状の課題としてあると思います。その為に、多数側と少数側を繋ぐ我々支援者がいるのだと感じます。改めて支援者の役割を考えるきっかけになりました。   日々の訓練の中でも、報連相に取り組まれている方は多くいらっしゃいます。 私も過去…社会人1年目を振り返ると、全然報連相してなかったです…。特に相談のところ!思い返せばなんで相談しなかったんだろう?そこは聞けば良かったやん!みたいなところがたくさんあります。笑 利用者さんの中にも同じように、なにが相談事項なのか分からない方もいらっしゃるんじゃないでしょうか。 だからこそ、訓練や実習の中で、「この困り事、悩みを相談するんだ!」と気づいて頂いて、何回も繰り返して、「相談したら上手くいった」「こんなこと…と思ったことでも、相談しても大丈夫だった」という経験を積み重ねていけたら、書籍に書かれていた、相談する力を身につけ、なにか問題が起きた時に、支援者や周りの人に頼ることができるようになるのではないかな、と思いました。 利用者の皆様が、そのような経験を積み重ねられるよう、関わっていけたらと思っています!