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こんにちは。堺の徳谷です。
本当に一気に寒くなりましたね。近所のヒマワリが今日もまだ元気よく咲いていることからも、昨日までとの寒暖差を視覚的に実感しています。
さて、表題の研修につきまして。
『不自由な脳』の著者お2人による対談ということで、不謹慎かもしれませんがウキウキした気持ちで視聴(ZOOM開催)しました。今回の研修で心に残ったところをザッ!っとまとめますと…。
・脳の不自由さというよりも、そこから発生する「自罰」などの感情に絡めとられてしまう不自由さが大きい。
⇒『不自由な脳』の中で「心理的急性期」と述べられていたこととも符合します。
・脳の疲れと身体的な疲れは別個である
⇒人それぞれ、ということを大前提として。脳が疲れていてもジョギングや身体を使う(脳のリソースを削らない)作業であれば出来ることが多い。
・障害受容、訓練を経て就職へ…の場面で自己開示で失敗する事例が多い。
⇒「障害者だから配慮してください」というふうに具体的な言葉が無い。
⇒当時者同士間だけで通じる言葉で伝えようとしてしまう。
⇒自己理解が非常に進んでいるが故に自己開示の内容が高度すぎて相手から引かれてしまう。
・障害受容が進むほどに「もっと、こうできればいいのに」といった自分にウンザリしてしまうような痛みも増える
⇒当たり前のことなんですが、心理状態はその段階・時・場合によって変化するんですよね。
鈴木さんの近著にもあるように、他罰的な言動やネガティブ感情への固着の内側には、ご本人の激しい苦悩…心理状態の激烈な波がある、とのこと。メタな視点で自分を客観視できるが故に、コントロールの効かない自身に対するネガティブ感情が新たに増える…という悪循環。それが支援の手を振り払ってしまい孤立を深めることに繋がります。
それを知っていなければ「じゃあアプローチの仕方を変えようか」と、人や環境を変えて関わり続けることも出来ません。「本人が要らないと言ってるから手を放すことも支援だ」で片づけては絶対にいけない。これは高次脳機能障害のみならず、広く「自己決定支援」に通じることだとも感じました。福祉の基本だと思います。
何よりもまずは心理的な安全感を確保することを絶対に忘れてはいけないな、とあらためて感じました。
鈴木さんは復職や再就職をされた当事者さんの聞き取りを始められているとのこと、これが何よりもうれしかったです…そこまで回復された、ということなのか工夫をしながら実現に至っているのかも聞きたかったです。今後のご活躍を願うとともに、我々も支援や地域づくりでお返ししていかなければいけません。まだまだ日々勉強ですね。