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 こんにちは。堺の吉峰です。今回は宮口幸治様の『ケーキの切れない非行少年たち』『どうしても頑張れない人たち―ケーキの切れない非行少年たち2―』の読書報告をさせていただきます。   『ケーキの切れない非行少年たち』では、非行の背景にある認知能力の弱さや、それを克服するためのトレーニングについて書かれていました。  本書を読んで、想像する力が弱いせいで未知のパターンに対する恐怖が強くなることもあるということが印象に残りました。先のことを考える力が弱い方は、未知のことに対するストレスが大きくなりやすいため、とてもストレスフルな生活を強いられているのでしょうか。    『どうしても頑張れない人たち』では、「やればできる」「頑張ったら支援します」という考え方に疑問を持つことから始まり、「頑張る」ということ、頑張れない原因、頑張れない人に対する支援について書かれていました。    『ケーキの切れない非行少年たち』では、非行少年や支援の対象者が持つ特性の情報が多かったのですが、『どうしても頑張れない人たち』では支援の対象者を取り巻く環境について多く書かれていました。    頑張れるかどうかも環境次第だということを考えると、事業所の環境を利用者様が頑張れる環境にするのは非常に大事なことだと思いました。安心の土台になること伴走車になること、挑戦できる環境を提供すること、どれも実践するには事業所の全員で協力する必要がありそうです。支援機関を超えて支援者同士で協力する際にも、情報共有の連絡だけでなく相手への感謝も忘れないようにすることが必要だと思いました。忙しい日々の業務の中でも忘れないように意識したいです。