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こんにちは。堺の吉峰です。
今回は幼少期に自閉症の診断を受けた光君と家族の成長を描いた漫画作品、『光とともに ~自閉症児を抱えて~』の読書報告をさせていただきます。ドラマ化されたことがあるため、ご存知の方も多いのではないでしょうか。
1話から光君のパニック、義実家との関係の悪化と内容が濃く、読んでいるほうも疲れるようなお話でした。環境や周囲の人間の対応に光君が反応し、他の人を困らせてしまう。それを他の大人が光君やその母親のせいにするという構図は見ていて辛かったです。
物語が進むにつれて、家族が光君の生活のしづらさを軽減できるようになると、楽しい場面や成長を実感して喜べる場面が少しずつ増えます。昔はかんしゃくを起こしていたことも流せるようになったこと、言葉を使って要求を伝えられるようになったことなど、光君の成長があらゆる面で見られます。辛いことだけでなく、心温まるエピソードも多いです。
作中では光君の両親が、学校や近隣住民に光君の障害の説明をしています。その説明を聞いて、光君の障害に対する配慮をすぐにできる人と、そうでない人が明確に分かれているように見えました。特に、教育現場ではその違いが顕著になっていたように感じられました。その違いは、学校に通うことの目的をどう捉えているかによって生まれていると思います。授業中に席を立ってクールダウンできるスペースに行くことを許可されるかどうかも、生徒が学ぶことを目的とするか、教室で大人しく座っていることを目的とするかで変わっていたように思えます。
堺事業所に置かせていただきました。是非読んでみて下さい。