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 品川裕香さんの「『働く』ために必要なこと」の読書報告を投稿させていただきます。  本書では、仕事に定着できない若者たちの言い分、企業側はそんな彼らをどう考えているのか、といった事例から、若者がそうなった要因、どうすれば社会に適応できるのかということが書かれています。  本書を読んで特に勉強になったと感じたのは、第3章「社会に適応できる、自立した人間になるために必要なこと」と第4章「自分の特性を理解すれば、道はきっと開ける」です。    第3章では、「自立」するための“武器”である「人とつながる力」を獲得するために、リスク要因(問題行動や非行などの社会不適応を起こす可能性を上げるもの)と保護要因(社会不適応を起こす可能性を予防するもの)という考え方を紹介しています。  この2つの要因を整理し、リスク要因だと思うものの中で変えられるところは変え、保護要因の中でも自分で養えそうだと思うものを増やすよう努力をしていくことから始めることが「自立」するための“武器”を獲得することにつながるとのことです。    第4章では「自己理解」と「自己理解」を始める際に知っておきたい心理学的な特性と脳神経から見た特性について述べられています。各特性と考え方のクセ(偏見)について記載があり、「どのような考え方のクセがあるのか」という視点を持つと、その結果に至った要因の整理もしやすくなると思いました。    多くの人がそうだと思いますが、私は社会人として働くことに対して不安を抱えながら卒業し働き始めたので、本書の「若者」の事例は、他人事として切り離すのは難しく感じました。本書で挙げられた考え方を参考に、これから働く中で社会人としての自分の自立度について振り返りつつ、利用者の皆様と向き合っていきたいと思います。