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続けまして、堺の立川です。
この内容は5月30日の夕方に書いたものですが、なかなか更新するところまで…重たい腰が上がらず…同期研修の研修報告を更新した勢いでアップしています。
さて、1月に受講しました、大阪障害者職業センター主催の障害者就労基礎研修のプログラムである株式会社ダイキンサンライズ摂津での企業見学に参加させていただきました。
堺東から1時間30分かけて、企業に向かい…色々ありましたが、無事に参加できました…
株式会社ダイキンサンライズ摂津は、空調機でお馴染みの株式会社ダイキンの特例子会社です。企業説明をいただいた際、「誰がどの障害なのか分からないと思う」とお話しされていたのですが、実際の作業現場では、皆様それぞれにご自分の作業にもくもくと取り組まれていたのが印象的でした。
シャープ特選工業株式会社でも、現場の声から、作業が効率的に行えるよう治具を作ったお話しを伺ったことがありますが、
株式会社ダイキンサンライズ摂津でも、ミスが起こらないように様々な構造化や治具が取り入れられていました。
例えば、組み立ての際、部品の使い忘れを防ぐために、決まった部品を先に準備しておいて、全部使い切ったら問題なし。つまり、余っていたら使い忘れがある、ということがすぐにわかる仕組みになっていました。そういえば、学習訓練で行うプラグタップや、堺事業所の軽作業でも、決められた数の準備物を集めてくるところから始まります。なるほど、そういう狙いがあったのか!と今更気づきました…
更に、組み立てで使う部品のうち、バネのような部品があったのですが、バネの巻きの数がそれぞれ違うものが3種類ほどあり、パッと見ただけでは見分けがつかない部品がありました。過去に違う種類のバネをはめ込んだことに気づかずに納品してしまったことがあったそうです。そこで、バネの巻きの間隔に合わせた太さの棒?(正確には違うんですが…)を作り、その太さにハマらなかったら違う種類、と、すぐに見分けられるようにされたとのこと。
そのアイデアに驚きましたし、再発防止に真剣に取り組まれている(当たり前かもしれませんが…)ところに感銘を受けました。
別の現場には、現場の方が「こうしたらいいんじゃないか?」というアイデアを提出できる掲示板もあり、風通しの良さを感じました。(アイデアが採用されたら500円もらえるそうです)
誰しも向き不向きはありますが、治具を使えば、お仕事の幅が広がるということに、改めて気づくことが出来ました。
また、株式会社ダイキンサンライズ摂津では、精神障害の方も多く勤務されています。精神障害の方と一緒にお仕事をする上で、「怒鳴らないこと」「毎日声を1回は掛けること」などルールを決めているそうです。
たしかに、毎日の声掛けって、私もコミュニケーションを取る上でとても大事だと思っています。挨拶もそのうちのひとつですよね。元気?調子はどう?なんて、海外の映画の登場人物が話していたりしますが、そういう些細なやり取りから、信頼関係は築かれていくように思います。
それでもお仕事がしんどくなる方もいらっしゃるようですが、そこは仕方ない、とお話しされていたのも、聞いていて気持ちが軽くなりました。
作業面でも、人間関係の面でも、様々な工夫をされていましたが、やはりお仕事をする上で大事なのが、「休まずに来れるのか?」「8時15分から17時15分まで働けるのか?」といったソフトスキルだと話されていました。そして、例えば精神障害の方で、調子が悪い時に、医師に企業からだとなかなか相談がスムーズに出来ないところを、支援者が間に入ることで話が進む、ともお話しいただきました。
クロスジョブの訓練で、利用者の皆さんが取り組まれているソフトスキルの重要性を改めて感じましたし、支援者が企業と関係を続けていくことも、その方が長く働き続けるために大切だと知りました。
帰りの電車の中でぽちぽち文字を打ってたのもあるかもしれませんが(笑)、改めて気づいたことや、知ったことがたくさんあって、あれもこれも!なブログになってしまいました…それだけ、たくさんのことを学べたのかな、ということにしておいてください。笑
これからも、色んな企業さんのことを知っていきたいと思った1日でした。