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こんにちは。堺の徳谷です。   最近、ネットで過去のラジオ番組を聴くことにハマっています。 あんまり便利すぎると仕組みが理解できないことにモヤモヤするのですが、これは便利になって嬉しいことのうちの1つです。   札幌テレビ放送の『島本和彦のマンガチックにいこう!』。漫画家がマンガについて語る番組。 北海道では有名なのでしょうか。だったらいいな、と…。 『銀河鉄道999』はテレビ放送・劇場アニメ・マンガのそれぞれで結末が違って(終着駅や、機械の身体の意味も違う)、その度に違った決断を下す鉄郎がカッコいいんだ…というようなオタク情報が、この番組から僕へ毎日のように入ってきています。ラジオは食器洗いやアイロンがけをしながら聴けるのがいいですね。   『ほの暗い永久から出でて』は、文化人類学者でありファンタジー小説化でもある上橋菜穂子さんと、聖路加国際病院の膠原病内科の医師である津田篤太郎さんとの往復書簡です。上橋さんのお母さんが肺がんに罹り、主治医である津田さんと、その最期を看取られます。患者家族と主治医としての直接のやりとりを記録したものではなく、「生」「死」その仲立ちとなる「性」について、そこからとりとめもなく派生する思考の交換、といった内容です。   生物の話題、AIの話題、文化の違いによる家族観・死生観などなど。 お2人の経歴や感じ方の違いから、同じテーマでも切り口が違って面白かったです。   生きること、死ぬことについては正解を見つけるのではなく、自分がどう思ってどう向き合うかを考えなくてはいけなくて。だから僕は色々考えながら生きてるんだなぁ…と。自分でも、どの視点からの感想なのかわからない思考に連れていかれる本でした。   タイトルは、昔、出産時に子どもの数を間引く際「あちらへ戻す」という言葉が使われていたエピソードからとられているのかな。 すごくモヤモヤするエピソードだと思うんです。 上橋さんの既刊『隣のアボリジニ』で読んだ、近代文化と民族文化との衝突が隣人の間ではなく、当事者個人の中で生まれる感覚を思い出しました。フィールドワークや聞き取り調査の倫理観、学術性の疑義から話が始まるこの本も面白いです。   こういった答えの出ない問いは、必ず物語になっているものだとも思います。 「機械の身体をあげる」と言われたり、「機械は機械でも、お前はネジになるのだ」と言われた鉄郎は、その度にどんな選択をしたんだろう…。 休日の読書からの、とりとめのない文章になってしまいました。   梅雨入り目前ですが湿気はなく、室内でも風を通すと気持ちのいい土日になりそうです。 皆様もよい休日を!