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こんにちは。堺の徳谷です。 2023年になり、はやくも2週間がたちました。僕たちと同じ日に1年の始まりを迎えている外国の人々は、世界的にはどれくらいの割合なのでしょう。 ふとそんなふうに思ったのは、昨年読んだ『外国人差別の現場』という本が影響していたのかもしれません。   この本で初めて知ったのですが、「不法滞在」という言葉には、窃盗などの罪を犯した者と、何らかの理由でオーバーステイとなっている者の両者が含まれています。   法務省出入国管理庁のHPには不法滞在で悩んでいる外国人の方へ向けて、出頭申告のご案内が掲載されています。   自発的な出頭・摘発のいずれにせよ基本的には本国へ帰国することとなり、両者の違いは日本への入国禁止期間と帰国までの収容の有無、そして在留特別許可方向で検討されやすくなること。 自分がオーバーステイ者だったとして、この文章に希望を感じることは無いと思います。 ましてや許可の合否がわかるまでの期間もわからず、その間の生活への不安もあれば、匿ってくれる相手を選べず犯罪組織や違法経営者に身を寄せてしまうことを「自業自得」で切り捨ててはいけないと思います。   鈴木大介さんの『家のない少年たち』を思い出しました。鈴木さんが高次脳機能障害となり、発達障害の奥さんの世界の一端を知れたこと、自身が出会ってきた少年たちの中にも特性が見られたこと… また、過去に読んだ本や研修の中で、異国で読めない・書けない・聞き取れない言語に囲まれることが発達障害の方を取り巻く社会的障害との相似として語られていたことも。 兎年は飛躍の年と言いますが、一旦立ち止まって地面近くまでしゃがみ込まないと高く跳べず、キレイに着地も出来ません。 僕たちを取り巻く社会のことを身近なところから見つめ直す視点を忘れず、高く飛びたいと思います。   本年もよろしくお願いいたします。