https://crossjob.or.jp/map/
https://crossjob.or.jp/link
仕事として出来ることは、健常者や障がい者分け隔てなくやってもらうが、その中でご本人さんが不安に思うことや、配慮できる部分は柔軟に対応してくださっている会社です。
健常者だから、障がい者だからというくくりではなく、一人の社員として、関わってくださっていることが、ご本人にも伝わっているように感じられるインタビュー記事でした。
「できることを任してくださる。」このインタビュー記事を読んで、3年間ご本人さんが頑張られてきた中で、企業側とご本人との間にできた「信頼」がみえたように感じました。
3年継続就労されている方々の企業に訪問し、ご本人さんと企業の担当者の方にインタビューさせていただきました。
今回は三浦彩さん。現在、K社で働かれています。お仕事内容は物流倉庫でのパレットの片付けや返品された商品の仕分けなどをされています。
まずは企業のご担当者Nさんにインタビューをさせていただきました。Q.なぜ障害者雇用をしようと思われましたか? まず障害者雇用は企業としての社会的責任として当然の責務です。そこから積極的に障害者雇用の一助になればと思って採用しています。Q.現在は何名の方がこのセンターで働かれているんですか? 現在障害者雇用は6名の方が働かれています。一部は異なる部分もあるが、ほとんど補助としてラベル剥がしなどをやってもらっています。三浦さんはそれだけではなく戦力として一般の人と同じ、返品対応もしてもらっています。Q.障害者の方を雇用するにあたって大切にしていることはありますか? 健康面(気温など)に影響されやすいというところがあるので、そこは注意深く見ています。一番気を遣っているところですね。できる範囲で就業時間を柔軟に対応させてもらっていますが、仕事そのものは健常者と分け隔てなくしています。Q.3年継続就労のために取り組んでいる合理的配慮(ご本人に合わせた配慮など)はありますか? 配慮ですか…実際、本人からの発信があればそれは対応しているという状況です。支援機関の方にも協力してもらいながら、本人が言えないところの聞き取りをしてもらって、環境面の調整を図っている。Q.私が支援に入っていた時に、相談支援員のような方はいらっしゃいませんでしたか? はい、職場に生活相談員を配置しています。今後も状況に応じて配置していければと思います。現在1名いますが、秋頃にもう1名研修に行ってもらう予定です。複数名でのサポートになるようにしています。Q.ご本人さんが入って変わったこと(働きやすい空間づくり障がいに対する考え方など)はありましたか? 個人的な見解としては、障害者の方が新しい仕事を始める時に不安を抱えていらっしゃると思うが、それに匹敵する不安感を企業としても持っています。実際に勤務してもらうと安定して働かれているので、そんなに不安だなと思う必要はないかもしれないなと感じている。今まで構えるところもありましたが、そこまで不安に思う必要はないのかなと思っているのが変わったところです。一言で言うと、皆さん本当に真面目。理解力もあるので、こちらから言うことは対応していただけています。Q.ご本人さんに仕事を任せて大丈夫と思えた瞬間はありますか? 現場にこの仕事どうしようかと相談すると「三浦さんならいける!」という返答が返ってくるんです。本当に頼りになります。第一線の戦力として活躍してもらっています。Q.今後ご本人さんに期待したいことはありますか? (横で聞いている三浦さんが「これ以上期待せんといて!」と言っている)「期待せんといて」って言ってもらえることが嬉しいですね(笑)。それだけ力を抜いて自然に接してもらえることが良いです。いろんな意味で健常者障害者の分け隔てがないです。
続いて、三浦さんにもインタビューしました。Q.まず、働き続ける上で努力していることはありますか? このパレット、返品作業を何時までに終わらせると目標を決めてやっています。毎日ここまではやろうと自分で決めて取り組んでいます。Q.働く上で、しんどいと感じた時はありますか? いっぱいある!今が一番しんどい(笑)。他の人同士が喧嘩してたり、機嫌が悪いの見るのが嫌。それが一番しんどいです。Q.クロスジョブの訓練と今の仕事で気持ちの変化はありますか? 訓練覚えてません!(笑)でも体力をつけた方がいい。走ったほうがいい!Q.配慮してもらい働きやすくなったことはありますか? どこが配慮されているのかわからないくらい信用されてます(笑)Q.最後に、今後頑張っていきたいことはありますか? 十分頑張ってます(笑)。倒れることなく健康に仕事を続けることかな。
終始笑顔で、漫才の掛け合いのように楽しいインタビューをさせていただきました。Nさんも三浦さんもお互い信頼しているからこそ、包み隠さず話ができるんだろうなと、お二人の話を聞きながら感じました。三浦さんが本当に明るく、元気にお仕事を頑張られている姿を見て、とっても嬉しかったです。私も頑張らないと!と元気をもらえました。お忙しい時間の合間を縫って、丁寧にインタビューに答えてくださったN様、三浦さん、本当にありがとうございました。
雇用フォーラムまで残り二週間、各事業所力を合わせて頑張っていければと思います。