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今回のインタビューはギャップジャパン株式会社様です。阿倍野Hoop店には巴さん、角家さん、松本さんが、泉北パンジョ店には荒木さんが訪問しています。 Gap阿倍野Hoop店に訪問し、働き始めて3年が経過した坂本さまと、店長さまにインタビューをさせて頂きました! 坂本さんが入社時、面接を受けた店長さんは今は別の店舗に異動されてますが、現在の店長さまに雇用の決め手についてお伺いしました。 「坂本さんだけの事ではないのですが、この仕事では、お客様と接する機会が必ず発生します。その時に一人一人が出来る精一杯の対応をして頂きたいと考えています。当社では18歳からアルバイトなどで働いているスタッフもいますが、年齢や障がいは関係なく、また特別な知識が必要という訳でもなく、もし自分が逆の立場だったらどの様に接客して貰えたら嬉しいか、という気持ちを持って接する事を働くスタッフに求めています。坂本さんからはその気持ちを感じられました。また、坂本さんはとても熱心に仕事をされて、それがとても素晴らしいと思います。」 では、雇用にあたって、合理的配慮など工夫されている点はありますか? 「当社では、相手が誰であっても、その人に合わせた伝え方、教え方をする様に、マネージャーが勉強しています。ですので、障がいがあるから特別な配慮をしているという感覚ではなく、一人一人違いますから、坂本さんには坂本さんに合った伝え方をしています。」 坂本さんが入って何か変わった事はありましたか?「ありますね!坂本さんは、仕事内容を理解するまでに少し時間がかかりますので、特にスキルを上げることに熱心なスタッフは、時にイライラしている時もありますが、それ逆にそのスタッフを辛抱強くさせることに繋がっていると感じる場面がありました。」 坂本さんに仕事を任せられると思った瞬間はどんな時でしょうか?「同じ失敗を繰り返さないため、またあまり進捗しない傾向にあるのでそれを解決すべく、昨年からノートを常に持ち歩いて、そこに改善点など書いていく方法を、定期面談の際に提案しました。そしたら、その後は必ずそのノートを持ち歩いてメモなどしっかりされています。そのような行動からも仕事に対する責任感を感じられ、おのずと任せられる様になってきています。」 今後の坂本さんに期待したいことは何でしょうか?「やはり、まずは今まで通りしっかり働いてもらうことですね。あとは、折角仕事しているので折角ならスキルアップがあった方がもっと仕事を楽しめると思います。スキルアップについては仕事を増やしていくというより、今やってる仕事の中身を濃く深くして頂きたいと考えてます。入荷の業務で、週2回大きな荷物が届きますが、その荷物の整理をする時に、坂本さんは責任感の強さからか自分で全部しようとしてしまう傾向があります。でもそれだと効率よく進まないことがあるので、周囲の人と協調性やコミュニケーションを図りながら、分担して作業を進められる様になって欲しいと思っています。」 最後に一言お願いします。「しっかり仕事して下さってますし、コミュニケーションもしっかり取って頂いてます。坂本さんはユーモアもあって、一緒に仕事してると楽しいですよ。」 続いて坂本さんに質問・・・! 働き続ける上で大事にしていることは何ですか?「清掃が一番大事だと思います。初めの頃に、店の印象が大きく関わるから清掃が大事であると、一度指摘されたことがありました。それからは、埃が溜まりやすい棚やポスター付近などは特にしっかり掃除しています。最近は最低限の仕事だけではなく、ショッピングバッグの在庫チェックなどにも視野を向けられる様になってきています。」 働き続ける中で、一番大きな壁だと感じたことはありますか?「入荷です。今も大変です。スピードを出すのが難しく、サイズごと、デザインごとなどで仕分けをして、能率よく作業出来るようにすることがなかなか大変です。まあでも頑張ってます!」 クロスジョブでの訓練を終えて働くステージに立ち、気持ちや考え方の変化はありますか?「やはり、コミュニケーションが大切だと思います。ただ、まだ微妙なニュアンスが分かりにくいなと思うし、分かりにくい場合、やり取りに時間がかかってしまいます。一年目は仕事に追われている状況でしたが、少しずつ周囲が見えるようになってきました。」 今後頑張っていきたいことは何ですか?「入荷作業が、スムーズに出来るようになりたいです。その為にはやはりコミュニケ―ションをしっかりしていかないとと思っています。」かなり多くの質問を投げさせて頂きましたが、店長の澤村さまも、坂本さまも最後まで笑顔で丁寧に回答して下さいました! インタビューの中で感じた事として、GAPの企業風土として、障がいの有る無し、年齢、性別、個人の特性に関わらず、まず一人の人として捉えることを大前提にされていること、個性を大切にしていることが深く印象に残っています。また、インタビュー中、バックヤードですれ違うスタッフさんも皆さんにこやかに対応して下さったことにも刺激や学びを頂き、私たちも見習うべき姿勢だと感じました。お忙しい中、ご回答頂き、誠にありがとうございます。  続いては泉北パンジョ店へ ◆ご本人様・N.M.氏。・HW求人から就職。・現店長さんはH28年3月からパンジョ店に来られたので、半年の付き合いとなる。 ◆企業さまへのインタビューQ.最初に本人さんを見た印象は?A.障害者、という印象は持たなかったですね。ちょっと内気な人かな、と。前にいた店舗でも障がい者雇用をしていたし、泉北パンジョ店にもいるということは元々知っていました。 Q.実際に関わる中で、ご本人さんの印象は変わりましたか?A.仕事に対しては熱心で、プライドを持っている。頼りになると思っています。みんなが彼のことを見ているし、障害があっても前向きに頑張る姿は周囲への良い刺激になっています。彼が担当している仕事も多いので、彼が抜けると崩れると思いますし、いい関係を築けているのではと思っています。 Q.彼が、この3年間で特に頑張っていると思うことはどのようなところでしょうか。A.作業効率を考えて行動をしている。アイデアがほしいと聞いてくることも多いですね。 Q.今、彼に求めている部分は、どのようなところでしょうかA.もともとは、対物のところを担当してもらっていたが、徐々に対人(接客)も求めるようにしています。後は、指示されたことだけをするのではなく、自分で考え、チャレンジすること。 Q.彼のどういう部分を見て、「考える」ということを求めようと思ったんですか?A.仕事に対する責任感があるし、やりがいを感じているようだったので。今までは、考えるところまではこちらも求めていなかった。でも、それを求め始めてから半年で、変わってきたように思います。 Q.自分で考えるということは悩んだり、失敗することもあるのでは。A.ありますね。悩んでますね。失敗することもある。でも、彼は失敗したことを教えてくれる。「これ、うまくいかなかったんですよ~」とか言って。だから、こちらもそれを振り返りして、「失敗した原因は何だったか。じゃぁ次はどうしたらいいか」というところを一緒に考えるようにしています。チャレンジすることから学んだり、成長に繋がっていくと思います。 Q.本人さんが働く上で、考えたり、助け合ったりしながら仕事に向き合っていることがとてもよくわかりました。では、企業として、配慮をしているところはありますか?A.壁をつくらないこと。あとは、体のケア。やはり深夜勤務などはできないこともある。それはわかっているので、大丈夫です。本人さんはまだ接客のノウハウがわからないことも多いので、フロアに出たら対応できないこともある。なので、ご本人さんがフロアに出たときには、周囲のスタッフの視線がいく。何かあったらすぐ助けられるようにしています。 Q.それは、店長さんから従業員さんに、彼をフォローするように指示している?A.いいえ、なにも言っていません。自然とそうなっているんです。チームとして、お互いを思いやりながらしています。 Q.以前、HPを拝見し、元々はアメリカ企業さまということで、人種や宗教、障害などによって差別しない、というのを読みました。その理念が自然とチームを作っているのは素晴らしいと思いました。チームとして、というところで、従業員さん同士のトラブルなどは起こりませんか?A.起こらないですね。入社のときに全社員に差別や障害者雇用についてのことを話す。なので、彼の後から入ってきた人もわかっています。 Q.ご本人さんにとっては、理解してもらえているということもそうですし、居場所や役割があって、求められているとわかることが何よりのモチベーションに繋がるのでは、と感じました。では、今後、ご本人さんに期待することとしては?A.チャレンジをして、学ぶこと。接客については以前本人と話をしたときに「それはいいっす」と言っていたから不安があるみたい。できないというものを無理にさせるつもりはない。できるようになるためにも、今は、今任されている仕事を自分で考えながら取り組んで自信を付けてほしいと思っています。 Q.今の仕事で自信を付けて、次のステップへ、という考え方はご本人さんにとっても安心感があり、良いと思います。長い目でご本人さんの成長を見て頂けているのだと感じますし、企業全体として、成長していこうという姿勢がうかがえます。ですが、この業界は店長さんの異動があって、「長い目で見る」ということが難しくなることもあるのでは、と思うのですが、そのあたりはどのようにされていますか?A.副店長が残るようにしています。店長が変わっても、副店長に聞けるように体制をとっています。あとは、障害の有無に関係なく従業員の到達点や今後の方向性について引き継ぎをする時間を長くとって、きちんと引き継いでから異動するようにしています。 Q.全員の従業員さんにそのような対応をされているんですね。企業としての取り組みがしっかりしているように感じます。最後に、企業として、今後障がい者雇用に期待をする点はありますか?A.「可能性」だと思っています。ご本人さんにはチャレンジをしてほしいですし、企業としてはチャレンジさせる環境を作りたい。限界はあったとしても、その中にある可能性を大切にしたいと思っています。可能性を広げるためには、いろんな人と関わることが大事だと思うので、ボランティアをしたり、社外の人ともふれあって、どんどん成長をしてほしいと感じています。 S)貴重なお話を、ありがとうございました。 ◆ご本人さんへQ.3年が経ちましたね。どうですか、早かった?A.早かったですね。Q.お仕事は楽しいですか?A.いや、楽しいと思ったことはないですよ。Q.そうなんですか?大好きな服に関われる仕事というのはNさんの夢だったでしょう。A.いや~。Q.思っていたより大変?A.はい。Q.それでも3年続いたのは、何が良かったからですか?A.人に恵まれたと思っています。一緒に働いている人。Q.今の店長さんはどう?A.見てもらえてると思う。話しやすいし、いろいろ話をしてくれる。Q.店長さん、Nさんのことたくさんほめてくれていましたよ。どこを褒めてもらったと思う?A.いや~、わかんないっす。Q.仕事に対する責任感。熱心に仕事に取り組むことをたくさんほめてくれていました。A.あ、それはよく言われます。Q.では、店長さんが今後のNさんに期待している点はどこでしょう。A.・・・フロアっすか?Q.正解。A.接客しかないじゃないですか。(笑)いや~・・・。Q.店長さんは、Nさんにたくさん期待をしてくださっています。きちんとNさんが頑張っているところを評価した上で、できるようになってほしい、チャレンジをしてもらいたい、と言ってくれている。A.はい。Q.良い店長さんですね。A.そうですね。 阿倍野Hoop店、泉北パンジョ店の皆様、お忙しい中、インタビューに快くご回答くださり誠にありがとうございます。今後も何卒、宜しくお願い致します。