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11月中に第3回利用者アンケートを実施しました。今回は現在ご契約頂いている利用者様31名と今年度就職された3名の合計34名の方々にご回答頂きました。
ご協力頂きましたご本人様、ご家族様、誠にありがとうございます。
このアンケート結果を受けてスタッフ間で話しあったので、ご報告させて頂きます。
■個別支援計画について
利用者様ご本人と面談にて、ご本人様自身の計画であることを念頭に話し合って作成してきました。今回も概ねご満足頂けているようです。「理解するまで教えてくれる」「面談の席で共同作業でつくるのでわかりやすい」とご意見頂きました。第2回のアンケート振り返りから就職までの計画全体の見通しをお伝えしていく事を意識してきました。そのため「企業見学、実習と進んでいる」と就職に近づいていると感じて頂けているのかなとも思いました。反面、「スタッフの予定で見学実習がずれたりする」「目標としていた日は過ぎてしまう」という意見もあり、ご迷惑をおかけしてしまっている事もわかりました。クロスジョブのベースの3つの期間、基礎訓練、見学実習、就職活動のそれぞれの中でどの目標をどのように目指していくのか、ご本人様と丁寧に振り返り、次の見通しを明確にしていく事を改めて意識を高めていきたいと思います。
■日々の訓練について
利用者様ご本人に気づいて頂く支援を軸としています。今回も大多数の方にご満足頂いております。ありがとうございます。「事業所の活動全体に就職への方向性を感じ、利用期間の中で段階を踏んでサポートしてくれていると感じる」と大変嬉しいご意見も頂きました。また「得意不得意がわかる」「できることや嫌なことがある」「合っている訓練、合っていない訓練がある」とのご意見も頂きました。事業所内外問わず、就職に向けて取り組む中でこのような気づきを「働き続けるため」にどう活かしていって頂くのかを引き続き考えていきたいと思います。
■事業所環境について
現在、スタッフ朝礼前の簡易清掃を行ってきていますが、何よりも利用者様皆様が訓練中、訓練後にそれぞれの簡易清掃の意識をもって下さっている事も事業所内を清潔に保てている理由の1つだと思います。皆様がこのような意識をもって就職を目指していく事は非常に良い事だと感じております。自分が働いている場が「暗く汚い」より「明るく綺麗」な方が気持ちが良いと思います。今後もスタッフ個々が職場環境の美化を心掛けていけるようにしていきます。
「事業所内の利用者様の人数が多い」とのご意見も頂きました。お陰様でご利用を希望して下さる方が多数おられる中で喫緊の課題であると感じております。平成29年1月4日の新年より堺事業所は新たな場所へ、そして堺市内で2事業目となる鳳事業所の開設を行うとともに、現在利用して頂いている利用者様の就職までの段階で事業所外での企業見学、企業実習、施設外就労訓練等を通じて就職までの見通しを持って頂けるよう今後も引き続き取り組んでいきたいと思います。
■スタッフの対応について
「障害に対しての配慮・理解」「話し方や対応」に関して、「上からの言葉遣いがない」「理解するまで話してくれる」「よく勉強し理解してくれようとする姿勢を感じる」等、34名中、30名を超える方々に良い評価を頂きました。しかし、障害特性に応じた対応が不十分な点もあり、傷つけてしまった状況もありました。集団の中での個別対応である事の意識を改めて高めていきたいと思います。
「スタッフへの相談」「利用者様のご意見に対するスタッフの対応」「スタッフは元気で笑顔があるか」に関して、「利用開始時より相談が出来るようになってきた」「すぐに返答できない場合でも何かしらの対応をしてくれる」「スタッフの支持的な態度に助けられている、ハローワークの方が勧めてくれた理由がわかる」等、非常に有難いご意見を多数頂いております。一方、「忙しそうで聞きにくい」「すぐに対応してくれる時とそうでない時がある」「季節の変わり目や体調の変化で辛そうな時やどよーんとしている時がある」などを感じさせてしまっている事がわかりました。少数でもこのようなご意見がある事をしっかり受け止めていきます。第2回アンケートでも「スタッフが忙しそうで聞きにくい」と似たご意見を頂いており、朝の利用者全体朝礼前の時間もスタッフ全員がパソコンでの事務作業や電話応対に追われるのではなく、利用者様のところに行き、一日の挨拶を行っていく事を意識してきました。まだ行き届いていない現状もある事を振り返り、今後の対応の意識を高めていきたいと思います。
■苦情解決について
前回の第2回アンケートに引き続き、約半数の方々に苦情解決について知られていない現状がわかりました。事務所と訓練室の2か所でのポスターの貼替と新規利用契約時の重要事項説明書での苦情解決窓口の説明を行ってきましたが、今回のアンケートの状況となっております。この状況は困った時にどうすれば良いのかわからなくさせてしまっている事にも繋がりかねないと思っています。何よりも苦情にならぬよう、情報伝達等をしっかり行う事が前提としてご支援させて頂きたいと思っておりますが、利用開始時のご本人様、ご家族様への丁寧な説明とともに利用者全体朝礼時等での定期的なお伝えを今後も行い、広く知って頂けるように努めていきます。
■その他
「クロスジョブを利用して良かったか」に関して、「次の一手、その次の一手、そのまた次の一手に繋がる良い一手だと思うから」「少しずつクロスジョブに慣れてきた」「無事に就職につなげることができたから」「この先就職できると自信が持てたから」「訓練が楽しいから」「いろいろな社会人マナーを教えて頂いたから」「どのような仕事が合っているかみてくれる」「自分だけでは分からなかった点に気付くことができた」「今までのところはどこも一つの課題にしか対処してくれない感じで、それが終われば「あとは知らないよ」という感じ、クロスジョブは継続的である印象」「前進出来た事、うしろだてがすごいこと、働きたいと思えるようになった」等々、本当に皆様からの嬉しいご意見を頂きました。その反面、「いいえ」「わからない」「どちらでもない」とのご意見を頂いているのも事実です。
第3回利用者アンケートを振り返る中で、数々の貴重なご意見、ご感想、ご評価を頂く事ができ、普段の日常業務の中で見えなくなっているものを我々が気づく事が出来ました。これらを真摯に受け止め、決して驕れることなく、我々の支援や取り組みの中で足りていないものは何なのかを探求し、今後も皆様の「働き続ける」の期待にお応えできるように精進していきたいと思います。
今回のアンケートにご協力して下さいました皆様、改めてお礼申し上げます。
誠にありがとうございました。
アンケート結果は下記PDF資料にて掲載させて頂いておりますので、ご覧になって下さい。
今後も引き続き宜しくお願い致します。
利用者アンケート集計表 第3回 (堺)HP掲載用