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クロスジョブでは9月23日(土)に開催する【障害者雇用促進フォーラム】に向けて会社に訪問させていただき、企業の方、働く障害者の方へインタビューをさせていただきました。 乗馬クラブクレイン様からは、参事の中道様、人事部係長の青木様からお話をうかがいました。 ■障害者雇用のきっかけを教えてください。 青木様)もともとは法定雇用率がきっかけですね。「障害者を雇うにはどんな仕事がいいか」となった際に、施設内外の清掃や草刈り、畑仕事の手伝いなどが挙げられました。 中道様)会社が大きくなったのもありますね。規模が大きくなると、社会的に求められる部分も大きくなりました。 また、障害者雇用だけでなく、正社員、パートやその家族に向けた、様々な福利厚生の充実も必要となってきます。例えば、会社内の託児所などが挙げられます。それが会社の名誉にもなりますし、宣伝にもなります。様々な考え方や見方を取り入れようと思っています。 ■指導している時に大切にしていることはありますか? 中道様)障害があっても健常者と同じように指導をしています。彼らを見ていると変わってきていることは感じます。6名のチームで作業をしているので、先輩にあたる人たちには後輩を指導することを伝えています。長く働き続けられているのは、私ではなく周囲の人たちが頑張ってくれているからです。 私は会社の考え、理念に基づいて指導しています。ここでの仕事は「汚い・寒い・暑い」という環境ですが、クレインを利用するお客様は見てくださっています。彼らに「きれいにしてくれてありがとう」とお声を掛けてくださる方もいらっしゃいます。それが一番嬉しいことですよね。それが彼らの働き続けられる理由の一つではないかと思います。 彼らの表情を見ていると、日々気合を入れて、意識が上がってきていると感じます。そういったサイクルを繰り返す中で彼らも自立していくのではないでしょうか。 仕事の中では彼らと衝突することもあります。彼らには彼らの考えがありますが、考えと仕事は違います。特にここはサービス業なので、そこを押さえて伝えています。挨拶などが欠けていたらいけません。絶えずフィードバックし、成長していくものだと考えています。でもこれも全て信頼関係が大切です。信頼関係がないといくら伝えたとしても辞めてしまいます。なので、人間関係を作ることをとても大切にしています。 ■チームで働くメリットはありますか? 青木様)チームで仕事をしているのは本社のみです。リーダーを中心にして「作業の進め方」などを考えています。そこがチームのメリットでもありますね。 中道様)現在6名いますがそれぞれ違った特色があります。毎年テーマを決めて働くようにしています。今年は「いかに速く仕事をこなすか」がテーマです。 角家)他の事業所で働かれている方は、本社と同じ作業をしているのですか? 青木様)いえ、その方のご希望とスキルに合わせて他の職種にも就かれています。営業やフロント接客、厩舎清掃など様々いらっしゃいます。障害は、知的・精神・身体の方がいらっしゃいます。 中道様)採用人数が上がれば雇用人数も上がるので、組織的に雇用を進めたいと思っています。 仕事内容に関しては、まずは本社で他事業所でも実践できるようモデルケースを行っていますが、将来的には各事業所にそれぞれ障害者雇用担当者をつけてネットワークを作っていきたいと思っています。 ■インタビューを終えて… 今回私は障害者雇用をしている会社様のお話を初めてお聞きしました。 お話を聞いて受けた印象は、「愛のある指導」ということです。従業員の方たちの人生そのものを考えながら指導されているのを感じました。 「働くとは何か」を大切にされており、会社の方針をご本人様たちにも継承されていました。「考えと仕事は違う」という言葉は、社会人1年目の私にとっても働く上で必要な事を再確認し、勉強になりました。また、ご本人様の自立や、この先の事を見据えた関わりをされており「クレインでなくなっても働けるように」とお話されていたのが印象的です。リーダーを筆頭に自ら仕事を組み立てるなど、個人ではなくチームで仕事をする意味を感じる事が出来ました。