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閑静な住宅地の中にあります。
フジアルテスタッフサポートセンター株式会社は、フジアルテ株式会社のグループ会社の一つです。平成23年に、障害者雇用特例子会社として大阪府堺市堺区に設立され、従業員数は25名(うち障がいのある従業員20名:平成25年6月1日現在)で、発達障がいを含む精神障がい者の雇用に積極的に取り組んでいます。
会社の扉を開けると「こんにちは!」と、皆様いつも元気な挨拶で出迎えて下さいます。パソコンがずらりと並んだデスクで画面に向かい打ち込みに集中する一方、電話対応や指示のやり取りなども臨機応変にこなす従業員の皆様のお姿が印象的です。
また、ロールプレイを取り入れた社員研修や、様々な機関から多くの実習生を受け入れるなど、センター長K様、実習担当I様を始め、従業員の皆様の熱心な取り組みが高く評価され、平成25年度大阪府障がい者雇用貢献企業(ハートフル企業)顕彰制度においてハートフル企業教育貢献賞を受賞しています。
フジアルテスタッフサポートセンター株式会社さんとの出会いは数年前でした。クロスジョブ堺の利用者さんがフジアルテ株式会社に就職された事がきっかけとなり、現在はフジアルテスタッフサポートセンター株式会社の方で事務業務の実習を受けて頂いています。
実習内容は、書類のスキャンとそれに付随する業務が中心です。実習前には一度見学にお伺いするのですが、その際「見学して実習に来たいなと思ったら、お越し下さい。」と、必ずご本人の意思確認をして下さいます。また、出来ることや苦手なこと障害特性などもご本人の言葉をじっくり聞き取り、お一人お一人に対して丁寧に向き合って下さいます。
そして見学後、ご本人の気持ちが固まればいざ実習開始です。
実習初日には会社の概要や決まり事、働くルールなどオリエンテーションで確認をして、業務場面では指導して下さるOJTトレーナーの方から、実際の仕事を通じて出来ている事、もっと頑張った方が良い事など適切なアドバイスを頂けます。
クロスジョブ堺での訓練場面では見えてこなかった課題、得意分野などが実習を通して明らかになります。
例えば、事務職を希望されていたSさん。
パソコンを打つことが少し苦手で時間がかかっていましたが、事務職への強い希望があり、実習させて頂きました。
実習前の見学時の様子①
丁寧にお話を聞いて下さいます。
実習の振り返りでは、“事務を目指すのであればもっと入力のスピードを上げた方が良い、○分で○文字以上打てた方が望ましい”とパソコン検定の数値を参考に挙げ、具体的なアドバイスを頂きました。その結果Sさんは「これ以上スピードを上げるのは限界がある。もっと自分に向いている職域で就活しよう!」とシフトチェンジすることが出来ました。現在、Sさんは衣料品を扱う職に就いています。
実習前は事務職以外考えられなかったSさん。実習で実際の業務体験が出来たこと、様々なアドバイスを頂けたこと、それによって事務職に必要なスキルと自分のスキルを客観的に比べることができたことで適職に繋がった様に思います。
続いても、事務職希望のHさん。
利用開始時から事務職を希望しており、半年以上経過しても事務職への希望を強く持ち事務訓練に熱心に取り組んできました。
実習前の見学時、「声が小さい、顔を上げて!」と何度も言われました。そうです。それがHさんの課題です。作業スキルは高いのですが、どうしても大きな声が出ない、出せない。自信の無さからか、表情は曇り視線は床に向けられていました。
しかし実習が始まると、毎朝大きな声で挨拶ができていました。実は何度も会社の方々が「声出して、顔上げて。」と声を掛けて下さっていたのです。実習生であっても会社の仲間として受け入れて下さり、Hさんの課題に真剣に向き合って実際の業務を通じてアドバイスをして下さいました。
実習前の見学時の様子②
業務内容の見学は、実習時のイメージがつきやすいです。
今まで「就職…?」だったHさん。実習の振り返りでは「就職したい」と。
Hさんの口から自分の気持ちや考えを聞いたのは初めての事でした。本当に有意義な実習になった様です。Hさんはその後、実習の経験を元に事務職での雇用前実習にチャレンジすることができました。
センター長のK様からは実習時、いつも熱いお言葉を頂きます。“何か一つ、人生の目標を持ちなさい”どんなことでも良い、その大きな目標に向かって一歩一歩進んでいく過程が大事である、との思いが込められています。
実習担当のI様はいつもにこにこと笑顔で対応して下さり、アドバイスは企業の視点をもって分かりやすく的確に伝えて下さいます。
そして、クロスジョブ堺へのご意見や印象をお伺いしたところ、以下の様に素敵なコメント頂きました。
『まず、創設者であり所長の濱田様が、大変活動的でいらっしゃる印象があります。
障がいのある利用者の方々の就職活動のサポートを、強力になさっているという感じがします。どれぐらい強力かと言いますと、サポートという表現では足りない様な気がします。
ものすごい後押し、突出した営業力とでも言うのでしょうか。とにかくそういった印象を受けています。きっと障がいのある利用者の方々からすると、とても頼りになるお兄さん的存在なのだろうなと想像しております。
次に、職員様ですが、当社にお見えになる職員の方は女性が多く、非常に穏やかな方が多いです。穏やかなタイプの方を意識的に配置されているのでしょうか。お見えになる方、お見えになる方、皆さん穏やかで相談しやすいです。
最後に、利用者の方(当社側から言うと、実習生)についてですが、控えめなおとなしい方が多いなという印象です。静かさの中にも意思がある方が、目的を持って真面目に実習にお見えになっているなと感じております。
実習や情報交換などを通して、今後も引き続き、より良いパートナー関係を構築していければと思います。』見学や実習をさせて頂くだけでなく、スタッフとしても企業の視点や考え方、関わり方を学ぶことができる非常に実り多き実習現場となっています。今後も良いお付き合いをしていきたいです。