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皆さま、こんにちは。 クロスジョブでは、今月9月11日(日)に「3年継続就業者表彰」を開催します。これに先立ち、クロスジョブから就職されたHさんと社員様にインタビューをさせていただいております。 今回は【株式会社HEADS】様にご訪問させて頂き、企業様とクロスジョブ就職者の方へインタビューのお時間を頂きました。 HEADS様は業務用資材、販促用品、ラッピング用品、ギフト用品、企画制作の事業を行われています。「幸せ制作会社」の社是を掲げられ、「Heads Heart」という11つのミッションも大切にされています。外観も内観もとてもおしゃれで開放感のある明るい雰囲気が魅力の企業様です。 現在こちらではクロスジョブから就職されたHさんを含む50名ほどの従業員の方が働かれています。障害者雇用に関してはクロスジョブから就職されたHさんの採用が初めてとのことです。        今回はHEADSの上島様・高橋様、そして3年間継続して勤務されているHさんに日々のお仕事のことをお伺いしました! Hさんは現在、入社して3年目。商品部で検品作業を行われています。インタビュー当日、他の社員の方と同様の素敵な名刺でご挨拶してくださいました。 今回の雇用フォーラムのテーマは継続して働くこと、そして企業様の雇用管理の部分が軸となってきます。 3年間もの間、働き続けるためには?そこにはご本人の努力や気づきの力はもちろんのこと、企業様の「成長を見守りながら分け隔てなく共に先を見据えて働く」という姿勢が大きく関係していました。 ※今回は、たくさん聞かせてくださったインタビュー内容の一部を抜粋してご紹介します。今回ご紹介できなかった内容に関しては9月11日(日)のフォーラム当日にパネル形式で発表させていただきます。 ●まず初めに障害者雇用のきっかけについて教えてください。 上島様(以下「U」): 今から5、6年前に他の企業さんとのつながりで、重度の障害者の方のお菓子を作ってらっしゃる事業所さんの支援をさせていただいていたことがありました。そういう関係でうちの理念が変わって、一緒に障害者の方も分け隔てなく仕事をしようとなって。3年位前から今回は1人採用したいねという話になり、採用計画が出ていました。当時当社も50人以上の従業員がいまして、国の施策もあることがきっかけではありました。昔は人を育てるような環境じゃなかったので、今だったら一緒に仕事をしながら教えて、たまたま検品という形やストックを整理してもらうとかしてもらう仕事をお願いしました ●Hさんを採用した時の採用の決め手やポイントは何ですか? U:私たちの中では、H君の、こう普通に成長するとか感謝するとか、そういう部分が会社の目指す方向と一緒なんです。なのでH君に何か手をかけて「こうしてあげないといけない」とか、「こういう風に考えよう」というのがないです。彼はしっかり一歩、一歩と持っていらっしゃるんです。 クロスジョブ(以下「CJ」):決め手はずばり人柄や内面の部分だったんですね。働く上で大切な「成長」や「感謝」というキーワード。作業スキルや業務の適性ももちろん大切ですが、一緒に会社のために働く社員としての意識面の部分がとても大事なのだと最認識しました。 ●Hさんご本人にお伺いします。働き続ける上で努力していることは? Hさん(以下「H」):人が少ない時とかは、苦手ですが努力して電話応対を頑張っています。他の部署へ連絡を回したり、外部のお客様とやりとりをしたりすることがあります。自分がちゃんと対応できているのか不安になることもありますが、色んな文言を用意しておいて乗り切っています。 CJ:一つ一つの言葉をとても丁寧に返して下さるHさん。主な業務の他にも他の方たちの会議中や外出中には苦手な電話応対にも頑張って取り組まれている様子が感じられました。決められたお仕事以外にも、少しずつできることを増やすために変わっていこう・育っていこうという前向きな姿勢に圧倒されました。 ●Hさんは2年前、特に頑張った方に贈られる「HEADS社長賞」を受賞されています。 H:嬉しかったです。自分がまさかこういう賞を取れるということをすごくうれしく思いました。賞を取った時に、スピーチをすることがあったのですが、終わってから自分の中の感情がうれしくなって目がうるっとして泣きそうになりました。帰宅して両親に「ありがとう」の気持ちを伝えて、翌日社長にも「ありがとうございました」「これからも自分は頑張っていきます」と伝えました。 CJ:自分の頑張りを認めてもらえることはHさんにとって大きな自信と今後のモチベーションにつながっています。ご自身の頑張りに対する喜びはもちろん、ご両親や会社の方たちの存在に感謝し、それを素直に表現し伝えるHさんの姿が思い浮かびます。おめでとうございました。 ●企業の皆様へのご質問。Hさんに対しての今後の期待は何でしょうか? 高橋様(以下「T」):本当にちょっとずつですけどH君のペースで成長って言葉とか、感謝の気持ちとか、日々そういうことが自分の中にちゃんと落ちていて、そこを今度実践しようと頑張ってるんです。なので、そのまま着実にそこをやって頑張っていっていただきたいですね。これからできることがいっぱい増えてくると思うので。今はパソコンの入力とかもしてくれて、そういう違った仕事が増えてくるのでそこには期待してます。いろんなお仕事してほしいなという気持ちがあります。 U: ある程度ステージに立った時に、色んな「ここを乗り越えないと次にいけない」って仕事があると思うんですね。それは誰しもがあるもので、彼だけだって思いたくありません。1年目、2年目と、「どうしていったらいいんだろう」と毎回変わっていくステージがあると思うんです。私生活の変化も含めて私も皆も変わっていきます。だから彼だからというって気持ちはありません。 CJ:できることが増えて仕事の幅が広がることは、次の段階へ進むということです。その過程は誰にでもあり、変化しながら進んでいくプロセスは誰しも同じ。ともに働く仲間としてそこに違いはありません。むしろ、違いを感じるという発想もないくらいにお話でひしひしと伝わってきます。社員として同じ方向を目指して頑張ることには差はなく、そこを一貫して話されるお姿に熱い想いを感じます。 ●これから障害者雇用を検討される企業様にメッセージをお願いします! U:特別扱いをしないことが基本スタンスだと思います。普通にしておいたらいいんじゃないでしょうか、というのが答えでしょうか。もちろん、その人自身の苦手なものはちゃんと理解したうえで、でもだからと言って「こういうことはしないさせない」っていうのはありません。「とりあえずやってみようか」って言ってなげる。それなりにもがいてもらって成長していただくこと。それぞれにできていないことはあります。自分もメンバーも互いに100点じゃないということ。それはお互い同じだと思います。 CJ:「特別扱いをしない」というのはインタビューの中でも何度もエピソードとして出てきていました。駄目なことは駄目と伝える、頑張った時は頑張ったと伝える。その方の可能性を拡げること、仕事という毎日が本番・真剣勝負な状況で、Hさんを信頼し、社員として共に進み様々な挑戦の機会を与えられています。人間的にも成長し、企業様の見守る風土の豊かさを実感します。 ●インタビューを終えて 今回のインタビューをさせていただき、質問を重ねるたびに企業様の「一人の従業員として決して特別扱いはしない」ということが強く強く伝わってきました。企業様としての理念、「成長すること」「感謝すること」をHさんご本人が自ら感じること、そして企業様の風土が自然に自己の成長と他者への感謝をする機会をたくさん感じることのできる豊かさのある環境だと思います。 Hさんの成長を信じて他の方と同じ仕事を任せていること、本人にとってもモチベーションになり、会社の戦力として仕事を任せられる喜びは何物にも代えられません。インタビューの中で何度も飛び交う「成長」と「感謝」という言葉。Hさんは仕事を通じて自らを成長させ、そして大変なお仕事の中でも感謝の気持ちを忘れないという部分を持ち続けている証拠だと思います。 上島様、高橋様、そしてHさん。今回のインタビューを通じて感じたことを胸に今後の業務にも活かしていきたいと思います。この度はお忙しい中、貴重なお話をお聞かせ頂き、本当にありがとうございました。今後の益々のご活躍をお祈りしています。 (インタビュー:新城・國方)