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急に「あれってどうだったっけ?」と質問されると、頭が真っ白になって固まって答えられない柏谷です。
好きなことなのに答えられなかったりすると自分の記憶力の低さに落ち込みます。
さて、本日ご紹介する本は、
『「わかる」とはどういうことかー認識の脳科学』著 山鳥重 です。
私は、クロスジョブに就職してから失語症の方と接する機会が多かったです。
失語症の方の負担の少ないコミュニケーションの取り方がなんとなく身についていますが他人に説明するとなると難しい。
今年、発表する機会をいただいたので私が普段なんとなくわかっていることの意味や言葉を知るために、失語症の書籍をたくさん出されている山鳥様の本を買いあさりました。
失語症の本から読めばよいのに、興味があった「わかる」ことについての本を先に読もうと選択するあたり、私は他人とどこかズレております。
本は、読める時に、好きな本を読めばよいのです。
本書を読んだ感想は、
私たちは、とんでもない高次な脳の機能を活用して、日常生活を送っているのだなということです。
わかるためには、相手の発した言葉を聞き取り、「箸」「ゲーム」などの単語の意味がわかり、「の」「を」という助動詞もわかり、次にどう動いたらいいかもわかり、相手に返す言葉もわかる。
なんということだ。
高次脳機能は、高次な脳の機能と、わかっていたし、他人に説明することもあったのに、私は「わかっていなかった」のかもしれない。
さらには、本を読んで、高次脳機能をわかったつもりになっているけど、まだわかっていないのかもしれない。
「わかる」とは、恐ろしい。
と、思いました。
私の一生の中で、私が本当の意味で「わかる」ことが1つでもあるのだろうか。
知ることは、楽しいですね。